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★藤岡信勝元教授、白表紙本見せちゃダメですよ

2010/06/15 00:00

 

当ブログは、「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝会長が昨年3月で拓殖大学を退職しているのに1年余りにわたって「拓殖大学教授」の肩書で執筆活動などを続けている―とスクープしたところ、何者かに抗議を受けた産経デジタルがブログ全体を閲覧不能にしたため、解除されるまで暫定的にこのアドレスを使用しています。
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藤岡信勝元教授がどうしても教授を名乗り続けたかった事情について情報が入ってきました。藤岡元教授は井尻千男さんの後任の拓殖大学日本文化研究所所長の座を望んでいたようです。しかし藤岡元教授は井尻さん在任中の昨年3月で定年退職となってしまいました。拓殖大学教授の定年は一律に決まっていなくて、井尻さんはこの春、71歳で定年退職しました。藤岡元教授は65歳での定年退職ですから、早い退職時期が適用されたことになります。
 
目算が狂った藤岡信勝元教授としては、「拓殖大学教授」を勝手に名乗りつつ、本物の肩書を得たかったのでしょう。
 
そのあたりの事情のカギを握るのは藤岡信勝元教授が親しい比留間文彦という人です。比留間さんは東京都日野市の自宅の玄関わきの小屋で学習塾を開くかたわら、「英国国立ウェールズ大学大学院環境プログラム代表」←クリック という肩書を持っています。「英国国立ウェールズ大学大学院環境プログラム」。なんじゃそりゃと思いますが、要するにイギリスのウェールズ大学が海外の教育機関や企業に学位授与権限を与えるビジネスの、日本でのプログラムの一つです。「キャンパス」を探しましたが、立川市のビルの一室でした(701号室)。↓
 
千葉県流山市の井崎義治市長が選挙のときに「英国国立ウェールズ大学大学院環境プログラム教授」という経歴を使って、詐称だと問題になった←クリックこともありました。だいたいイギリスでは私立大学はバッキンガム大学だけであとは国立なのに、わざわざ「英国国立」と強調している時点でうさん臭いと思うのですが、学位ビジネスを論じるのが目的ではありませんので先に進みます。
 
比留間文彦さんは学習塾や学位ビジネスではなく大学を持つことが夢で、「比留間文彦の大学運営奮闘記!!」←クリックというブログを開設しています。今年の2月26日付←クリックに、前日に藤岡信勝元教授と会食した様子が書かれています。


≪夕刻からの最大の山場の会談では、某大学の理事長から同大学の学長就任を奨められました。同席された藤岡信勝先生は大いに賛成され、御自分は私のサポートに徹する、との御言葉です。
しか~し、私の望むのは理事長です。学長は藤岡信勝先生に就任頂く方針なのですがね(笑)。
私が体調不十分の中、藤岡信勝先生も某大学理事長も御元気で!馬刺し、天ぷらを肴に日本酒が大いに進んだ会合でした。
藤岡信勝先生からは、これから文部科学省の検定に供される前の教科書のゲラをお見せ頂きました。教科書作成の追い込みの忙しい時期に、私の思いを達成するために時間を割いて下さる藤岡信勝先生には感謝です。
いつも藤岡信勝先生は私を他者に御紹介下さる時は「私がこれまでに見て来た中で、最も馬力・技量がある学者です」と歯の浮く様なことをおっしゃるのです(大汗)。≫

 
比留間文彦さんは某大学理事長、藤岡信勝元教授の3人で会い、某大学理事長から「うちの大学の学長になりませんか」と言われ、“おれのなりたいのは理事長で、学長には藤岡信勝元教授になってもらいたんだけどなあ”…という日記です。学長になれるといいですね、藤岡元教授。
 
ところで、このブログにはとても重大なことが書かれていて、「藤岡信勝先生からは、これから文部科学省の検定に供される前の教科書のゲラをお見せ頂きました」と。つまり、自由社版教科書の代表執筆者である藤岡元教授は、現在検定中の教科書の白表紙本(製本されていたかどうかはともかく)を、申請前の2月25日、都内某所で比留間文彦という人(もちろん執筆者でも監修者でもありません)に見せたのです。
 
教科書検定が終わるまで白表紙本の中身を漏らしてはいけないというのは、あらためて記すまでもなく、教科用図書検定規則実施細則などで厳重に禁止されています。最悪の場合は検定中止にもなりかねないほど、文部科学省は厳しく対処しています。
 
さて、藤岡信勝元教授が「私がこれまでに見て来た中で、最も馬力・技量がある学者」とベタぼめする比留間文彦さんはどういう人かとブログを見ていると、こんな交友関係がありました。
 
 平成21年9月4日付←クリック
 
比留間文彦さんは「英国国立ウェールズ大学大学院歴史プログラム」の開設を計画し、そこに知人の宮地正人氏(前国立歴史民俗博物館館長、東大名誉教授)を招聘しようとしているのです。
 
宮地正人。ご存じ左翼歴史学者で、扶桑社の教科書が最初に検定に合格したときに批判を展開した中心人物です。
「諸君!」平成14年2月号の秦郁彦氏の論文によると「左翼歴史団体の『御三家』を束ねつつ政治運動に精を出す」人だそうです。

 

 藤岡信勝比留間文彦宮地正人
 
という人脈図を見て心配になります。
 
藤岡信勝元教授が漏らした自由社版教科書の検定申請前の内容は、どこに流れたのか、流れないのか…。
 
(つづく)

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★スクープ! 自由社「賃金不払い」で訴えられた

2010/06/12 00:00

 

当ブログは、「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝会長が昨年3月で拓殖大学を退職しているのに1年余りにわたって「拓殖大学教授」の肩書で執筆活動などを続けている―とスクープしたところ、何者かに抗議を受けた産経デジタルがブログ全体を閲覧不能にしたため、解除されるまで暫定的にこのアドレスを使用しています。
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新しい歴史教科書をつくる会」の中学校歴史教科書の発行元である自由社(加瀬英明社長)が元編集スタッフ2人から未払いの制作報酬計約440万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こされていたことが、プロジェクトJの調べで分かりました。17日に第1回口頭弁論が開かれます。
 
プロジェクトJの調べによりますと、2人は自由社版歴史教科書『新編 新しい歴史教科書』の白表紙本(文部科学省の検定に提出する教科書)や、書店で市販されている『日本人の歴史教科書』などの編集やデザインに携わっていましたが、請負代金のうち計439万1100円が支払われていないと主張しています。自由社側は争う模様です。


▲自由社版教科書の供給本と市販本
 
提訴した2人は自由社の取締役教科書編集室長だった松本謙一氏(元「つくる会」東京支部長、鉄道模型雑誌「とれいん」創業者)の依頼で編集に携わっていました。松本氏は自由社を主導する推理作家・石井竜生氏(現在の肩書は出版部長)や藤岡信勝「つくる会」会長と対立し、加瀬英明社長から教科書編集室長を解任されたという経緯があります。松本氏はその一部始終を暴露するメールを「つくる会」関係者に送っていました。
 
 松本謙一氏の告発メール第1弾←クリック
 松本謙一氏の告発メール第2弾←クリック
 
第1回口頭弁論は6月17日午前10時から
東京地裁723号法廷(民事26部、小林昭彦裁判官)で開かれます。
 
裁判記録を閲覧する場合は
14階の民事訟廷事務室記録閲覧謄写係で、申請用紙に
事件番号「平成22年(ワ)第16140号」を記入してください。
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さて、藤岡信勝元教授の肩書詐称問題ですが、拓殖大学関係者も含め20件以上の情報が寄せられています。
「藤岡信勝・拓殖大教授」と記述した5月24日付産経新聞1面記事などこの1年余りの記事について産経新聞社読者サービス室に誤りだと指摘した人は、「ご迷惑をお掛けし、お詫びいたします」との謝罪の返信を受け取っています。


産経新聞社が謝っているのに、産経デジタルはなぜ当ブログを閲覧停止にしているのでしょうか?
 
関係者によると、藤岡信勝元教授は拓殖大学から「教授を名乗っているという外部からの指摘がありまして…」とやんわり言われ、「講義を持っているので教授と名乗ってもいいと思っていた」と案の定「広義の教授」を主張したそうですが、最終的には「今後は使いません」と約束したそうです。
 
もっとも「つ くる会」のホームページ←クリックは依然として「拓殖大学教授」になっていますが…。
 
引き続き情報を募集します。

project-justice@mail.goo.ne.jp

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★藤岡信勝元教授「正論」7月号でも肩書詐称 ニュース記事に関連したブログ

2010/06/02 00:00

 


新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝会長が昨年(平成21)年3月で拓殖大学を退職し、その後は非常勤の客員教授でしかないのに、1年余りにわたって「拓殖大学教授」の肩書で執筆活動などを続けている―と5月24日にスクープしたところ、何者かに抗議を受けた産経デジタルが27日にブログ全体を閲覧不能にしてしまいました。
 
その矢先、きのう発売された「正論」7月号を見て仰天しました。藤岡信勝元教授は懲りずに「拓殖大学教授」の肩書で登場しています。
 
ははーん。まさか産経新聞社も肩書詐称に加担しているのですか? それで、あわてて言論統制したのですか?
 
そういえば、5月24日付の1面記事をはじめとして、産経新聞がこの1年余り藤岡信勝元教授を「拓殖大教授」として紹介してきた記事の訂正記事は掲載されていません。
 
産経デジタルには前回エントリーのどこが事実でないのか問い合わせていますが、お返事はありません。閲覧停止が解除されるまで暫定的にこのアドレスを使用させていただきます。
 
前回書いたことを再掲します。
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新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝会長が、拓殖大学を退職しているにもかかわらず、1年余りにわたって「拓殖大学教授」と肩書を詐称し続けていることがプロジェクトJ特別捜査本部の調べで分かりました。子供たちに配られている自由社版教科書の著作者欄にも詐称した肩書が掲載されています。
 
読者の皆さんは「えっ? 藤岡先生は拓殖大学日本文化研究所教授でしょ?」「きょう(5月24日)の産経新聞にも『拓殖大教授』で登場してるぞ」と思うかもしれません。

拓大のホームページ←クリックで教員検索してみてください。

拓殖大学によると、藤岡信勝氏は65歳だった昨年(平成21年)3月で拓殖大学を退職し、その後は非常勤の客員教授でしかありません。ところが、藤岡氏は昨年4月以降ずっと「拓殖大学教授」と肩書を詐称して仕事をし続けています。ちょっと検索しただけでも、

・『WiLL別冊 歴史通』平成21年7月号
・『正論』平成21年8月号
・『WiLL』平成21年8月号
・『正論』平成21年10月号
・『WiLL別冊 歴史通』平成21年10月号
・『WiLL』平成21年12月号
・『産経新聞』平成21年7月8日付
・『産経新聞』平成21年10月24日付
・『産経新聞』平成22年2月1日付
・『産経新聞』平成22年5月24日付

などなど、です。1回くらいならミスで済まされますが、これだけ続くと確信犯です。
 
チャンネル桜も「拓殖大学教授」で出ています。

一番最近は15日放送のこれ←クリック。30日の講演会のチラシ←クリックも「拓殖大学教授」。
 
つくる会」ホームページの役員紹介欄も「拓殖大学教授」「現在、拓殖大学教授」。
証拠隠滅される前に保存しました。←クリック
 
最も悪質なのが、文部科学省の検定に合格し税金で購入されている自由社版の中学校歴史教科書に、詐称した肩書を掲載させていることです。

自由社版の検定合格は平成21年4月3日
市販本の発売日は平成21年5月30日
供給本の発行日は平成22年2月1日
 
すべて拓殖大学を退職した後の日付です。しかし「拓殖大学教授」となっています。横浜市などの教科書採択は、代表執筆者が肩書を詐称した見本本を基に行われたことになります。
 
これらの事実について拓殖大学の担当者は「気付きませんでした…。藤岡先生は退職して昨年度から非常勤の客員教授です。客員教授が教授を名乗ることはあり得ません」と困惑。「調べてみます」と調査の意向を示しました。
 
藤岡信勝元教授は「自分は詐称していない。編集者やディレクターのせいだ」「直せと言ったのに、どいつもこいつも直さなかったんだ」と言い張るつもりでしょうか? それとも、慰安婦や集団自決の「広義の強制」みたいに、客員教授は「広義の教授」だと…。客員の契約が切れたときに「このたび拓殖大学を退職しました」とあいさつするつもりだったのでしょうか。
 
「嘘八百」と言います。一度嘘をつくと、それを取り繕うために800回嘘をつかなければなりません。このまま隠し通して、「藤岡先生、拓大の定年は何歳ですか?」と聞かれたら何と答えるつもりですか? だから私たちが嘘から解放してあげました。
 
肩書詐称は研究者として致命的な不祥事です。論壇からも運動からも潔く去ることをお勧めします。

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