2010.6.18 05:00
民主党の有志議員でつくる「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟(デフレ脱却議連)」(会長・松原仁衆院議員)は17日、勉強会を開き、日銀に一層の金融緩和策を求める姿勢を改めて示した。議連は5月、一定の物価上昇率を目標に据えるインフレ目標の導入を民主党本部に要望したばかりで、日銀の金融政策への圧力を強めている。
講師を務めた経済評論家の上念司氏は「日銀の金融市場への資金供給は欧米の中央銀行よりも少なく、デフレを放置している」と批判し、「金融緩和をすれば物価が上昇し、デフレから脱却できることは証明されている」と、一層の金融緩和を推し進めるよう求めた。
一方、日銀の独立性について、議連顧問の池田元久財務副大臣は、5月に来日して講演した米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の言葉を引き合いに、「中央銀行は無条件の独立性が必要なわけではない。政策のゴールは、政府によって設定されるべきだ」と指摘した。