11年度以降の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の在り方を検討する文部科学省の専門家会議(座長、梶田叡一・環太平洋大学長)の初会合が10日、開かれた。会議に示された検討項目は▽調査の目的▽対象教科や学年▽実施方式は今年行った抽出・希望利用方式か、全員参加方式か▽毎年実施するか、隔年または数年に1度に改めるか--など。年内に基本方針を決める予定。
委員からは、抽出方式では学校ごとの継続的な学力改善が十分行えないとして、「何年かに1回」「3、4年に1回」の全員参加方式を望む声が出た。また、現行の実施科目(国語、算数・数学)に、理科、社会、英語を加えるよう求める声も出た。同省は、全国の都道府県・市町村教委を対象にアンケートを行っており、集計がまとまり次第、会議に提出する。
毎日新聞 2010年6月10日 19時09分(最終更新 6月10日 22時50分)