前回のつづき
ゴスロリの服を探しに、栄にやって来た風の騎士。
一体何が彼を待ち受けているのであろうか。
百十五話 服選び
今日は昨日の学際の翌日ということで学校が休校となっている。
昨日は男四人組で大須を探索したのだが、
ゴスロリの服を見つけることは出来ず解散となってしまった。
今日こそは
ゴスロリの服を見つけなければ。
あっ、ちなみに、前回の話を見ていない人に補足しておくが、
俺に女装の趣味はねぇ!!
ゴスロリの服は、後にある体育祭で使用するだけであって、普段着るわけではない。
間違えないでいただこう。
ええと確か、栄のNOVAと書かれたビルの中にゴスロリショップがあるとか。
NOVAって言っても、あのピンクウサギではないよ。
ええと、ここか。
NOVAと書かれた分かりやすいビルを発見。
このビルの何階かにゴスロリショップがあるはずだ。
エスカレータで一階一階上がっていく。
しかし、ただエスカレータで上がっていくだけじゃ、ゴスロリショップがどこだか分からないか。
一階ずつ降りてフロア全体を見なければ見つからないわな、そりゃ。
既にエスカレータに乗っているので、次の階からは降りて一フロアごと見ていこう。
ん?
なんか上の階のフロアが
やけに暗い。
エスカレータで次の階に近づくにつれ、なんか
禍々しいオーラが。
こ、これは。
本家ゴスロリコーナーだ。どうやらこの階全フロアがゴスロリで統一されているようだ。
売っている物も
ゴスロリ。売っている人も
ゴスロリ。
正にゴスロリの聖地だ。
だが、
キイィィィィィィィィン……。
な、何だ、このプレッシャー……。
シャアか!
その階に下りることなく、そのままエスカレータにて次の階へ。
無理だよ。
あの階、
異常なプレッシャーを放っているよ。
男単品ではとても近づけないよ。
うう……、誰かオンニャの子を連れてくるべきだったか……。
どうしよう。
正直、ここにいるだけで瘴気が俺の体力を徐々に奪っていくのだが。
……。
全軍退却! 戦線離脱。
え〜と、どうしようこれから。
もう一度大須に行ってみよう。何か新たな発見があるかもしれない。
てなわけでまた大須に到着。
昨日入ることが出来なかったゴスロリショップに行ってみよう。
こっちの店も入りにくいが、さっきの場所に比べれば幾分かマシだ。
店に入ってみたが、俺の求めているゴスロリの衣装が無い。
こ、困ったなぁ。
大須を一時間ほどうろついてみたが、新たな発見は無い。
明後日の体育祭どうしよう……。
気分転換にゲームセンターに行ってみよう。
昼ぐらいの時間なのに、高校生がゲームセンターに今いるのがあまりにも不可思議に思いながら、ブラブラとうろつく。
そこで俺は一つのUFOキャッチャーに目を止める。
賞品がゴスロリの衣装。
神は俺に希望を与えてくれた。
早速五百円玉を入れてチャレンジしてみる。
ふむ……。
ちょっと浮くだけで、取れる気がまったくしないんですけど。
もう五百円投入。
……。
うん、
これ取るの無理だね。
だからと言って諦めるわけにはいかない。
これが俺にとって最後の希望なのだから。
ええと、再チャレンジって、五百円玉が切れたか。
え〜と、両替機はっと。二階かよ。遠いなぁ。
二回で二千円ほど両替してきて再びUFOキャッチャーの前へ。
あれっ? 配置が少し変わってる。
どうやら店員さんが取りやすい位置に配置換えしてくれたようだ。
ありがとう。俺、がんばるよ。
しかし。
掴むことの出来ないものを、位置が良くなっても取ることは出来ないのは道理。
一体どうすれば。俺はゴスロリの服を着ることは出来ぬと言うのか……。
キイィィィィィィィィン……。
見える、見えるぞ。私にも敵が見える。いけっ!
俺の奥底にある
ニュータイプの力が覚醒し、攻略法を見つけた。
掴むことは出来なくとも、賞品の一瞬のスキマにクレーンのツメを挿すことは可能なはず。
それを狙う!!
見事狙いは的中し、見事ゴスロリの服をGET!
この後、再びゲーマーズにて「らき☆すた」と「よつばと」の本を買い、俺用のウィッグを買い帰宅した。
準備は整った。あとは体育祭を待つだけだ。
つづく。

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