漫画「BADBOYS(バッドボーイズ)」の実写映画のロケ撮影が、原作の舞台となった広島市内で始まった。原作が暴走族を描いていることから、市の支援を得られないままのクランクインとなった。中区出身の窪田崇監督(33)は17日の記者会見で「始まったからにはやれることをやる」と語った。
この日は早朝から、中区の繁華街の公園で撮影した。住民が見守る中、主役俳優の三浦貴大さん(24)たちが熱演した。中区であった会見では、「広島の風土も知りたい」と意気込みを述べた。
計画では30日まで、商店街やお好み焼き店など約50カ所で撮影する。主に地元で集めたエキストラ約300人も参加。来年1月に広島で先行公開する。
映画は原作から暴走族の設定を省き、広島フィルム・コミッション(FC)にロケ地使用の仲介などを依頼した。しかし、FCに事業を委託する市は「暴走族追放の取り組みと矛盾する」と協力を断った。
【写真説明】広島市中区の公園でロケ撮影に臨む三浦さん(中央奥)たち(撮影・福井宏史)
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