7年にわたる宇宙の旅を終えた日本の小惑星探査機、「はやぶさ」から分離され、オーストラリアに落下したカプセルが17日午後11時半前にチャーター機で羽田空港に到着しました。
カプセルは、神奈川県にある施設に運ばれ、小惑星の岩石が入っている可能性があるカプセルの中身が数か月かけて分析される計画です。羽田空港では、日本の小惑星探査機、「はやぶさ」から分離され、オーストラリアの砂漠に落下したカプセルを乗せた専用のチャーター機が17日午後11時半前に滑走路に着陸しました。カプセルには、「はやぶさ」が、地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に着陸した際、岩石や砂が入った可能性があり、太陽系初期の惑星誕生の謎の解明につながると期待されています。カプセルは、トラックに乗せられて、神奈川県相模原市にある宇宙航空研究開発機構の研究所に運ばれることになっています。そして分析は、ほかの物質が混じらないように密閉した特別な施設で行われ、中に物質が入っているかどうかがわかるまでに1か月程度、また、成分の詳しい解析が行われると、数か月かかる見込みだということです。