エコ・ブログトップへ スマイル・エコ・プログラム

素敵な“コメ本位制通貨”~豊田市の地域通貨「おむすび通貨」

テーマ:「エコ貯金」とSRI
2010-05-16 08:37:50
愛知県豊田市で「コメ本位制」の地域通貨が発行されているそうです。
流通開始は2010年5月1日。なまえは「おむすび通貨」。

http://greens-net.com/butubutu/about-2/
おむすび通貨 ウェブサイトより抜粋>

おむすび通貨はお金です。
   お金なので支払いに使うことも稼ぐこともできます。
おむすび通貨は地域通貨です。
   地域通貨とは使える場所が限定されているお金です。
   おむすび通貨を使える場所は、豊田市、名古屋市を中心として伊勢三河湾流域一帯です。
おむすび通貨はオープンネットワークメディアです。
   おむすび通貨を持った人はおむすび通貨と引き替えに物やサービスを提供してくれる人に会いに行きます。
   おむすび通貨を欲しい人はおむすび通貨をもらえる仕事に出かけていきます。
   おむすび通貨はお金なので人から人へと流通します。
   おむすび通貨は、人と人の開かれたネットワークをつなぐ媒体、オープンネットワークメディアなのです。
おむすび通貨は世界初の米本位制地域通貨です。
   おむすび通貨は最終的に協力店舗で玄米と交換することができます。
   1むすびの玄米は無農薬有機栽培天日乾燥された地球と体に優しいおむすび一個分の玄米です。
   おむすび通貨は実体のない経済に支配された冷たい社会から生命世界と結ばれたあたたかい社会をつくります。

1むすび=0.5合の玄米

おむすび通貨の価値を日本円で計ることはできません。

おむすび通貨の価値は、水と大地でつながるひとりひとりが決められます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↑抜粋ここまで

金本位制ならぬコメ本位制。
お米のあるぶんだけ紙幣を発行して、
さらに「コメ」は古米・・・というふうに価値がさがっていくので、おむすび通貨も時間とともに価値が下がっていくという「連動」までします。


お米とおなじく、放置しておくと、価値が下がってしまう

早く使ったほうがよい

みんながそうするので、市場がいつも活発

ここも、かなりツボです!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウェブサイトの中に、こんな一文がありました。

お米の適正価格
Posted by admin in おむすび通貨ニュース on 4月 17, 2010 | no responses
http://greens-net.com/butubutu/topics/omusubi/%e3%81%8a%e7%b1%b3%e3%81%ae%e9%81%a9%e6%ad%a3%e4%be%a1%e6%a0%bc/
日本人が1日に食べるお米の値段は100円ちょっとといわれています。自動販売機で買えるコーラよりも安い値段で1日分の主食がまかなわれています。実は、お米がこのような価格で販売されているために、農家は農業で生活することができません。このため農家は超高齢化し、農山村では耕作放棄地の拡大とともに過疎化が進んでいます。

数百年にわたって伝承されてきた家業としての農業を今はだれも継ごうとしません。日本中の農山村で荒れ放題の竹林や放置人工林に変わり果てた棚田を見かけます。棚田とともにかけがえのない叡智が失われています。

農協の玄米買い取り価格は60kgあたり1万2000円程度。日本では、農薬と化成肥料と大型農業機械を使って、広大な田んぼでできるだけ効率よく米を作ることが推奨されています。

物々交換局は、生き物を殺さず、大地を肥やし、川と海を汚さず、石油資源利用を抑制する無農薬有機栽培・天日乾燥の玄米を60kgあたり48,000円相当で買い取ることで農山村を応援し、流域で暮らす一人一人の想いによって実現される持続可能な流域の再生をお手伝いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

↑このお米がもとになっているのですね。

ウェブサイトを読みながら、経済史などを思い出しつつ
経済って、もともとこんなふうにシンプルでわかりやすかったのだな~と改めて感じました。
(各国の金本位制離脱のあたりから、とたんにダイナミックに・・・複雑になってしまいますよね。ニクソンショック後は、なんだか騙されている感じに進んでいく。笑)

地域通貨の価値がお米によって保証され、お店にもっていけばいつでもコメと交換できる。

経済の教科書をみせてくれているようなこの取り組み、
遠くて参加できないのが残念ですが、ぜひ応援したいと思います。

あなたもエコ・ブログでブログをつくりませんか?