伊勢三河湾流域ってなーに?
おむすび通貨の流通範囲は伊勢三河湾流域です。
でもきっと、”何それ?”って感じですよね。
この河川図を見て下さい。
三重、愛知、岐阜、長野を流れる川が伊勢湾と三河湾に流れ込んでいますね。
とてもおおざっぱに言うと、ある川の水を飲んでその川に生活排水を出している人が暮らしている範囲をその川の流域といいます。たとえば豊田・岡崎・安城・西尾・幡豆の人は矢作川の水を飲んで暮らしているので矢作川流域に住んでいます。名古屋は庄内川・木曽川流域です。
じゃ、伊勢三河湾流域って何でしょうか。
伊勢湾と三河湾は海洋生物学的に見ると、1つのため池のようなものです。
ため池の水質や生態系はため池に流れ込んでくる川の流域でどんな暮らしや産業が営まれているかによって決まります。たとえば豊川の上流に設楽ダムを造れば、三河湾の魚介類が減り、名古屋のスーパーで三河湾の魚を買えなくなったりします。ですから、伊勢三河湾に流れ込む川の流域(伊勢三河湾流域)に暮らしている人々は、伊勢三河湾という生命基盤を共有している運命共同体の一員だといえます。
自分の生命基盤は自分だけでは維持できないし、都市や村の生命基盤もその都市や村だけでは維持できません。
流域という範囲で、自分たちがどう暮らしたいかを考えて暮らしや産業のあり方を創造していく必要があります。
そういう背景があって、おむすび通貨の流通範囲は伊勢三河湾流域となっています。
*河川図は伊勢三河流域ネットワークのウェブサイトで提供されているものです。