2010年6月11日【参考日本語訳】
【2010年6月9日、パリ発】 アルカテル・ルーセント(本社:フランス、CEO:ベン・ヴァヴァイエン(Ben Verwaayen)、ユーロネクスト・パリ/NYSE: ALU)は本日、最新の「次世代コヒーレント」技術を画期的な形で使用し、シングルキャリア方式で100Gbps(100G)波長を伝送する初の商用ソリューションを発表し、光伝送ネットワーキングのイノベーションを継続しました。今回の発表により、アルカテル・ルーセントは、100G次世代コヒーレント技術の商用展開に向けた、市場の移行を後押しします。
次世代コヒーレント技術は、ビデオストリーミング、Webアプリケーション、ファイル共有、高精細(HD)ムービーによる帯域需要の高まりに応えられるよう設計されており、100G光伝送ネットワーキングの次のステップとして、ネットワーク全体の光伝送障害に対し、比類ないレジリエンスをもたらします。これによって、各波長で100Gの転送速度が実現し、10万個以上のMP3ファイルを60秒以内で転送したり、1万5000チャネル以上のHDTVのライブストリーミングを同時に行ったりすることができます。 また、シングルキャリア方式の次世代コヒーレント技術により、ネットワークの複雑性、運用コスト、消費電力が大幅に軽減されることで、統合性と伝送距離が大幅に向上します。さらに、次世代コヒーレント技術により、100Gと低速度の伝送インフラストラクチャ(10G、40G等)間でかつてない互換性が実現します。 こうした機能のすべてにより、10Gから40G、100Gへのバックボーン・ネットワークとメトロネットワークへの移行をパフォーマンスの低下を招くことなく行うことができ、投資保護を求める通信事業者にとって、アルカテル・ルーセントによるこの業界初のソリューションは理想的なソリューションであるとともに、採算の取れる形で最新の光伝送ネットワークへの展開を実現するプラットフォームとなっています。 Ovumのネットワーク・インフラストラクチャ担当バイスプレジデントのDana Cooperson氏は、次のように述べています。
「ネットワーク帯域の需要の高まりに牽引される形で、サービスプロバイダは、高コストなネットワークのアップグレードが不要で、容量とエリアを効果的に拡大可能な、将来が保証されたバックボーン・インフラストラクチャを求めています。
アルカテル・ルーセントが発表したような、コヒーレントの100G (及び40G)伝送とマルチ・テラビットまでの拡張を容易に対応することができるインフラストラクチャは、将来の高帯域幅を必要とするアプリケーションに対応するために不可欠です。
また、アルカテル・ルーセントはIP/MPLSと光伝送の両方のインフラトラクチャにおける数少ないリーダーの中の1社として、ネットワークをさらに最適化すべくIPと光伝送レイヤの密接な統合を進化させる立場にあります。」
アルカテル・ルーセントの研究部門であるベル研究所のイノベーションと自社開発の光ネットワーキング技術を活用しているこの技術はすでに、1830 Photonic Service Switch(PSS)に採用されており、アルカテル・ルーセントの高密度波長分割多重(DWDM)プラットフォームのすべてに展開されます。この100Gの次世代コヒーレント製品は、アルカテル・ルーセントのハイレバレッジ・ネットワーク(HLN:High Leverage NetworkTM)アーキテクチャの主となる要素であり、サービスプロバイダは、差別化されたサービスエクスペリエンスを顧客に提供しつつ、総所有コストを最小限に抑えることができます。 本日の発表を裏付けるように、アルカテル・ルーセントによる100G対応の1830 PSSは、バックボーン・ネットワークのアップグレードを目的として、ソフトバンクテレコム株式会社に選定されました。現在開催中の「Interop Tokyo 2010」では、アルカテル・ルーセントがソフトバンクテレコムにネットワーク・インフラストラクチャを提供しており、イベントにおいてライブデータ・トラフィックを伝送しています。また、アルカテル・ルーセントの次世代コヒーレント技術はすでに、Telefonica社をはじめとする世界各国の大手通信事業者によってテストが行われており、成功を収めています。 アルカテル・ルーセントのオプティクス事業部プレジデントのJames Wattは、次のように述べています。
「本日の100G DWDMソリューションの提供開始により、アルカテル・ルーセントは、光伝送ネットワークの提案をこれまで以上に進化・差別化させ、お客様に新たな価値と収益保護をもたらします。我々のイノベーション能力と戦略の実行力は、サービスプロバイダと共にこれまでにない持続可能なビジネスモデルの開発をするという当社の取り組みを、新たに裏付けるものであります。これにより、エネルギーとスペースの節約など、総所有コストを最小限に抑えた形で帯域幅の拡大が実現します。」
詳細については、www.alcatel-lucent.com/100gをご覧ください。
原文:Alcatel-Lucent raises bar in optical transport with first commercially available single carrier 100G using ‘Next-Generation Coherent’ technology
<アルカテル・ルーセントのHigh Leverage NetworkTM について>
アルカテル・ルーセントのハイレバレッジ・ネットワーク(HLN:High Leverage NetworkTM)アーキテクチャは、増大する帯域幅需要に対応すべくネットワーク容量の拡大と管理を同時に行う一方で、差別化された高収益のサービスを提供するという、二重の課題に対応できます。HLNアーキテクチャはこれを達成するために、拡張可能な帯域幅を最も低いビット単価で提供するとともに、ネットワークへのインテリジェンス組み込みによりダイナミックなサービス作成やサービス・デリバリを可能にします。アルカテル・ルーセントのアプリケーション・イネーブルメント・ビジョンの基盤となるHLNアーキテクチャは、複数の複雑な高コストのオーバーレイ・ネットワークを、よりシンプルな完全に最適化されたネットワークにまとめ、革新的技術を活用し、既存環境を包含するネットワークを実現します。
<日本アルカテル・ルーセント株式会社について>
日本アルカテル・ルーセント株式会社は次世代のネットワーク・サービスを中心とした固定/無線アクセス、IP、光伝送、アプリケーション、エンタープライズの他、真空機器の事業分野で関連機器及びプロフェッショナルサービス、インテグレーション、保守を提供し、国内大手通信事業者をはじめ、各種法人、政府機関など幅広いお客様をサポートしています。
所在地:〒141-6006 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 6F/代表取締役社長:マーティン・ジョーディ(Martin Jordy)/資本金:4億円/URL:http://www.alcatel-lucent.co.jp/(日本サイト)
<アルカテル・ルーセントについて>
アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent) は信頼されるトランスフォメーション・パートナーとして、世界の通信事業者、一般企業、ストラテジック・インダストリー(防衛、エネルギー、医療、交通、政府機関)の音声、データ、ビデオなどの通信サービスを実現するエンド・ツー・エンドのソリューションを提供しています。固定系、移動体系、および両者を融合したブロードバンドネットワークの構築をはじめ、IP技術、アプリケーション、サービスなどの各分野で世界をリードしており、また先進的な専門技術を提供するため、通信業界で最大規模のR&D機関であるベル研究所の無類の科学技術力を活用しています。130ヶ国以上で事業展開するグローバルな経験を活かしたローカル・パートナーであり、業界屈指の実績を誇る世界規模のサービス部門を擁しています。
本社:フランス・パリ(フランス法人)/2009年度売上高:152億ユーロ / URL:http://www.alcatel-lucent.com/
(グローバルサイト) /Alcatel-Lucent ブログ: http://www.alcatel-lucent.com/blog/ /ツイッター:
http://twitter.com/Alcatel_Lucent/