先日、松本市から子宮がん検診を受けられる無料クーポンが送られてきた。厚生労働省が昨年度から始めた事業の一環で、乳がんと子宮がんの検診について、対象年齢になった女性が、医療機関で無料で検診できる。
狙いは受診率の向上だ。早期発見できれば完治する可能性が高いにもかかわらず、受診率は20%だという。国は11年度末には50%以上を目指し、クーポンをそのきっかけにしてもらいたいと考えているようだ。
近年、乳がんで亡くなった若い女性を主人公にした映画や、子宮頸(けい)がん予防のワクチンが承認されるニュースが大きく取り上げられるなど、女性のがんに対する関心は高まっている。しかし、いざ自分のことになると、今まで腰が重かった。これを機会に受診をしに行こうと思っている。女性のがんは、人ごとではないかもしれないのだから。【大平明日香】
毎日新聞 2010年6月18日 地方版