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中畑氏 酪農家に配慮しながら、ひっそり激励
宮崎県庁で東国原英夫知事(左)を激励した中畑清氏
Photo By スポニチ |
第22回参院選(6月24日公示、7月11日投開票)で注目されるのが元プロ野球選手たちの戦いだ。「たちあがれ日本」が元巨人の中畑清氏(スポニチ本紙評論家=56)、自民党も元巨人の堀内恒夫氏(62)を擁立するなど乱打戦模様。比例代表では野球ファンの投票の分散も予想されるが、各候補とも快勝を目指して早くも全力投球している。
中畑氏は17日、口蹄疫問題に揺れる宮崎県を訪問。東国原英夫知事から「いっぱい(全国を)回っています?」と問われ「まだまだこれから。でも何より早く宮崎に立ち直ってもらいたくてはせ参じた」と強調した。
ライバルがすでに全国10カ所以上で街頭演説をしている中、中畑氏は半分の5カ所だけ。コツコツ確実に有権者の心にヒットさせる戦略だ。
宮崎を訪れたのにも理由がある。現役、コーチ時代を通じて約30年、キャンプで訪れた第二の故郷。親は酪農家で、自身も小学生の時から搾乳を手伝っていたこともあり「牛は家族。家族が次々と殺処分されていく現状にいてもたってもいられなかった。巨人軍なら誰もが心を痛めている」との思いがあるからだ。
現役時代から世話になっている市役所や地元のJAなどをひっそりと回って激励。街頭演説はしなかった。「選挙どころではないはず」と酪農家ら県民の気持ちに配慮したためだ。義援金を送ることも考えたが立候補した立場を考えて断念。「ジレンマがある」と無念そうだ。
今回の訪問には自身の選挙戦構想が象徴されている。キャッチフレーズの「G(義理)N(人情)O(恩返し、思いやり)」だ。党の規模が小さく基盤もないため、これまでの人脈を伝い、口コミで支持を広げる戦法。想定する当選ラインは50万票。総有権者の約3%に当たり、陣営は「会える人は少ないが確実に取り込んでいきたい。目標は聴衆の4割の支持を得ること」。
数打つより、着実に人の心を打つ“ミート打法”。中畑氏は「立候補できるのは今まで支えてきてくれた人のおかげ。GNOを大事に行く先々でしっかりと国民の声を聞きたい」と話している。
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