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スター選手の転落人生…元明大ラガーマン逮捕
大阪府警本部に入る渡辺大吾容疑者
Photo By 共同 |
天理高時代に花園で優勝し、明治大ラグビー部の黄金期を支えた中心選手の渡辺大吾容疑者(37)が、高利回りのファンドへの出資名目で多額の金を違法に集めたとして、大阪府警に出資法違反(預かり金の禁止)の容疑で17日逮捕された。被害額は1億円を超えるとみられる。元スター選手の逮捕にラグビー界に衝撃が走った。
逮捕容疑は08年5〜8月、渡辺容疑者=東京都世田谷区=が会長を務めていたコンサルタント会社「インベストメント・パートナーズ」(大阪市中央区、事実上閉鎖)を通じ、元本保証や月5%の高配当をうたってファンドへの出資者を募集。大津市や兵庫県宝塚市の男性会社員ら3人から4回にわたり計1500万円を集めた疑い。
渡辺容疑者は、知人ら約20人に「チケットを売買し利ざやを稼ぐ」などと説明。ラグビーを通じて築いた人脈を生かし、その経歴などによって相手を信用させ、08年4〜9月に計約1億円を集めたとみられる。
昨年3月ごろから「配当が支払われず、連絡が取れない」などとする出資者からの相談が相次ぎ、府警生活経済課が捜査。渡辺容疑者のほか、テレビなどで「ナニワのセレブ」として紹介されたことがある同社代表の向井祐子容疑者(36)=大阪市=ら男女計5人を逮捕した。
渡辺容疑者は「事実については間違いない。4人と一緒に現金を預かった」と容疑を認めているという。
同容疑者は、奈良・天理高でバックスとして全国高校ラグビー大会に優勝。90年には高校日本代表としてウェールズ遠征メンバーに選ばれた。
進学した明治大では快速ウイングとして1年から活躍。91、93年に大学日本一を経験し、23歳以下や学生の日本代表にも選出された。
明大在学中には多くの社会人チームからの誘いを拒否し競輪選手に転身。96年にプロデビューすると、当時トップクラスのS級1班に昇格するなど将来を期待されたが、その後はS級とA級を行ったり来たりした。06年1月に33歳で引退した後は天理高OBが中心のラグビーのクラブチームに所属していた。
事件に対し、日本ラグビー協会は「驚いた。引退はしているが、同じラグビー仲間として残念に思うし、協会にとっては遺憾」(広報)としている。
また、明大ラグビー部の吉田義人監督は「詳しいことを聞いていないので、ノーコメントでお願いします」としながらも「ニュースで紫紺のジャージーを着て走ってる姿が流されると複雑な気持ちですね」と話した。
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