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【大相撲】大嶽親方 豊ノ島 きょう聴取2010年6月17日 紙面から 大相撲の大関琴光喜(34)=佐渡ケ嶽部屋=が関わっていることを認めた野球賭博の問題で、日本相撲協会は16日、文部科学省の要請も受けて、外部識者を含めた調査チームを立ち上げた。17日に発売される週刊新潮に、野球賭博に関与したとして、大嶽親方(元関脇貴闘力)と幕内の豊ノ島の実名が新たに報道されることも明らかになり、調査チームは17日に、この2人を呼んで事情を聴くことを決めた。 日本相撲協会の陸奥生活指導部長(元大関霧島)は16日午後、監督官庁の文科省に出向いて、野球賭博問題について報告。この場で、公益事業を取り扱う法人格も問われかねないほど厳しく突き上げられた。同日夕、国技館に戻った陸奥部長は、文科省の要請を受けて、外部メンバーによる調査チームを立ち上げたと説明した。 調査チームは、東大名誉教授の伊藤滋理事や元警視総監の吉野準監事のほか、生活指導部特別委員会がメンバー。文科省は、外部メンバーだけの組織を求めたが、生活指導部の陸奥部長と八角副部長も加わった。近く会合を開くことにになったが、それを待たずに、問題はこの日、さらに広がりを見せた。 17日発売の「週刊新潮」が「今さら嘘を白状『琴光喜』 巨体の陰にもっと『太い連中』」と題した記事で、大嶽親方(元関脇貴闘力)と幕内の豊ノ島も関与していることを実名で報道することが分かった。陸奥親方は「記事が出れば呼ぶ」とし、外部メンバーがそろわないまま、調査チームが17日にも、大嶽親方と豊ノ島を事情聴取することを明かした。 文科省からは、実態調査で野球賭博29人を含む、賭け事をしたと申告した65人の名前の公表も迫られた。陸奥部長は「今の時点でそれはできません。公表はしません」と語ったが、早くも2人の名前が漏れた。しかも、弟子を指導・教育する立場にいる部屋持ち親方も名前が挙がった。事情聴取で事実がはっきりすれば、新たな激震となる。名古屋場所の開催にもかかわってくるが、陸奥部長は「そのくらい重く考えなければいけないということでしょう」と話した。
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