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TBS、南ア派遣のスタッフ“緊急招集”

 サッカーワールドカップ(W杯)で、日本代表が1次リーグを2位通過した場合の、決勝トーナメント1回戦(29日、後11・00キックオフ)の放映権を持つTBSが、カメルーン戦の勝利を受け、南アフリカへ派遣するスタッフを“緊急招集”することが16日、分かった。中継スタッフを20人以上大幅増員することを決めたもの。同局は、日本代表がW杯に初出場した98年フランス大会から1度も日本戦を中継したことがなく、13年越しの夢実現に万全の対応を取る。

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 TBSが社員一丸となって、悲願のW杯日本戦初中継に燃えている。

 98年仏大会は、日本の全3戦をNHKが中継。02年日韓大会では、日本代表が準々決勝に進出した場合の中継権を持っていたが、決勝トーナメント(T)1回戦でトルコに敗れ、ベスト16で敗退した。06年ドイツ大会では、1次リーグ(L)1位でも2位でも決勝Tに進出した際には中継できたが、チームはその前に力尽きた。過去3大会連続で日本戦とは縁がなかっただけに、今回こその思いが強い。

 現在、TBSのスタッフは10人強が南アフリカに滞在。オランダ戦の翌日20日に東京から現地へスタッフを追加派遣する。もし、日本代表に決勝T進出の芽がなければ5、6人だけの追加だったが、カメルーン戦の歴史的勝利により、大幅増となるスタッフ20人の派遣を決めたという。

 もともとTBSにとって、決勝T1回戦の中継は“棚ぼた”だった。同局はW杯に関するクジには弱く、昨年12月に民放テレビ局で放送試合を決める抽選会でも選択権は4番目。まずは、テレビ朝日と日本テレビが1次Lの日本戦を選択。続いたのはフジテレビだったが、対戦カードの見えない決勝Tを避け、1次Lの強豪国の試合放送を選び、TBSに日本が戦う可能性のある決勝Tの放映権が回ってきた。

 日本代表が1位通過した場合の決勝T1回戦(28日、後11・00)はNHKが中継するだけに、TBSスポーツ局の明鏡康夫プロデューサーは「1位通過じゃダメなのが微妙なところですが…光は見えています。オランダ戦を終えると、もう1歩進める」と夢の日本戦中継を願っていた。






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