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岡ちゃん勝利宣言!「1対0・5」の珍予告

 オランダ戦は「1対0・5で勝つ」と語った岡田監督(共同)
 オランダ戦は「1対0・5で勝つ」と語った岡田監督(共同)

 岡ちゃん“舌”好調!初戦カメルーン戦に勝利したサッカー日本代表は15日から、ベースキャンプ地のジョージでオランダ戦(19日・ダーバン)に向けて、練習を再開。世界ランク4位の難敵相手に、岡田武史監督(53)は予想スコアを「1対0・5」とし、ジョーク交じりに勝利予告するなど、明るくなって、舌の滑りも滑らかになった。

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 海外開催のW杯初勝利、そして日本人監督によるW杯初勝利。日本サッカー界の歴史を塗り替えた大きな1勝は、指揮官に揺るぎない自信を与えたのか。カメルーン戦前の仏頂面とは一転、この日の岡田監督は笑顔も交えながら、不気味なほど饒舌(じょうぜつ)だった。

 カメルーン戦後の会見で「オランダはフリーでDFラインからパスを出させると、かなり精度の高いボールが来る。それに対応できる戦い方や選手でいかなきゃいけない」と、前線からのハイプレスの復活と、先発メンバーの変更を示唆していたが、「あれはオランダに向けてしゃべった。まあ選択肢の1つではあるけど。色々考えてくれればいい」と、“情報戦”の一環だったことを明かし、不敵な笑み。さらには「中盤の枚数は変えないが、配置は分からないよ」と、さらなる煙幕も張った。

 もちろん昨年9月の対戦の際に0‐3で完敗した相手の強さは十分承知の上。「あの時とはメンバーも違うし、成熟度も上がっている」。それでも残り2戦の相手(オランダ、デンマーク)を比較した際、オランダ相手には引き分け狙いという手も考えられるが「最初から引き分けを狙ってできるチームじゃない。時間の経過によって(引き分けを)考えることもあるかもしれないが、やるからには勝ちにいく」と、強気に言い放った。

 今は自らのさい配に絶対的な自信がある。カメルーン戦のシステムの肝だった1トップの本田、右サイドの松井、3ボランチ、長友のエトー封じはそのすべてが成功。さらには試合前に口にした「我々がカメルーンに勝つなら1‐0か2‐1」という“予言”も的中した。

 そしてオランダ戦に向けても、冗談交じりだが、どこか確信めいた口調で言ってのけた。「オランダはDFが強いけど、2点までは何が起きるか分からない。まあ、カメルーン戦と同じようなものではないかな。勝つなら、1対0・5点かな」。

 先月末に進退伺というブラックジョークをさく裂させた指揮官だが、ポジティブなジョークが言えるほどの余裕と手ごたえをつかんだ。少なくとも引き分けまでは持ち込めるという確かな自信はある。“岡田の大予言”の第2弾が的中した時、海外開催では初、02年日韓大会以来の決勝トーナメント進出が見えてくる。

(2010年6月16日)





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