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都議会:本会議で青少年条例改正案を否決…9月にも再提案

 東京都議会は16日の定例会本会議で、18歳未満の性的行為を過度に描いた漫画の18歳未満への販売を規制する都青少年健全育成条例改正案を3人差で否決した。知事与党の自民や公明は賛成したが、民主、共産など野党会派が反対した。都側は改正案を練り直し、9月定例会以後に再提案する方針。

 改正案は、18歳未満として描かれた漫画やアニメのキャラクターを「非実在青少年」との造語で規定。こうしたキャラクターの性的行為を売り物にした作品を子供に販売しないよう書店などに自主規制を求めるなどの内容。「表現の自由が侵される」として、著名漫画家らが反対表明していた。

 採決に先立つ討論で民主は「青少年の育成には教育など総合的な取り組みが必要」と主張。自民は「改正案は子供を性欲の対象とする悪質な漫画を子供に見せないようにするもの。対案を示さずに否決するのは遺憾」とした。閉会後、石原慎太郎知事は「もう1回出すよ、目的は間違ってないんだから」と報道陣に語った。

 改正案には、非実在青少年への強姦(ごうかん)などを肯定的に描いたものを、18歳未満への販売が禁止される「不健全図書」に指定するための条文改正も含まれていた。【真野森作】

毎日新聞 2010年6月16日 19時50分(最終更新 6月16日 22時53分)

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