2週間前、アメリカから焼き物アートをしているBeverly=ビバリーが5日間泊まっていました。
その間に、今度で4度目のフランス人の庭師Mathieu=マチューも泊まっていました。
マチューには、庭の木を整理してほしいと依頼したので、彼が名古屋から来てくれ、庭は自然公園のように綺麗になりました。
そこで、水曜日の休みの日に、3人で高尾山へ行きました。
ビバリーの好きなハイキング、そしてマチューが興味を持っている天狗・山伏の修行地と言う事、それに車で家から20分と言う事で、高尾山へGO~~~~
マチューは先月四国88か所参拝を白装束でしてきたばかりです。
私から見るとかなり変わった面白いフランス人です。
でも、彼のお陰で庭はさっぱり、すっきり、です。
マチューは、天狗・山伏の修行地と言う事で、すっごく喜んでいました。
彼、高尾山の中に点在している神社やお寺(?)を見るたびに、手を合わせ、読経を唱えていました。
歩く道すがらも、いろいろな読経を口ずさんでいました。
彼から、神社とお寺が一緒にあることや、キリスト教は、違う宗教を認めようとしないが、仏教は認めているから、素晴らしい精神があると教えられました。
な~~~るほど。歴史を見るとそう言えるのかもしれないと思いました。
私は、殆ど宗教に詳しくないので、冗談で彼をマスター・師匠と呼びました。ビバリーと私は、マチューの話をうむうむと唯、聞くだけでしたが、ず~~~とおしゃべりしてくれるマチューは、本当に楽しそうでした。
入口で。
ビバリーは大学でアートも教えていて、建物の外壁に学生たちと作った焼き物のオブジェを付けたり、アメリカの学校のデザインが刑務所のようなので、その外壁にアート的な要素を取り入れる仕事を仲間とプロジェクトを作りしているそうです。
彼女からアーティストとして会いたいというメッセージをいただいた時は、情報交換ができる、触発されるとすごく嬉しかったです。
彼女から現場を見たいとの依頼があり、一日朝から夕方まで、私の現場を一緒に3人で回りました。完成したイングリッシュコテージやスペインの家CASAやサンフランシスコの家やイタリアンハウスや現在建築中の3現場も回りました。
現場では、マチューは職人なので、気がつくと言うか、知らないうちに手が出たようで、ダイライトを運ぶ手伝いをちょっとしてくれて、大工のボソちゃんやみっちょんと私を含めて楽しい会話をしました。
ボソちゃん、”フランス語はボンジュールしか話せないよぉ~~~”とか言っちゃって、じゃ~英語は?の突っ込みに、”英語も話せませんがぁぁぁ”と。
皆で大笑いしました。マチューにどうやるかを教えてもらった私たちです。
日本人ですが、全く何も知らない私です。
日本文化を伝えられない、頼りない日本人です。
まず手を洗って、口をすすいで、
と。
天狗を見たマチューは、喜んでいました。
山伏・天狗が修業した場所があるので、彼をそこに連れて行きました。
天狗の下駄の歯が一本ですが、その場所には20cm角ぐらいの1mくらいの高さの石があり、その上を飛ぶ練習をしたと言われています。
私は生まれて初めて、おみくじをマチューの勧めで買いました。
パワーストーンのおみくじを選んで、ぼ~~~っと見つめていたら、
マチューに”ラッキー”だと言われて、良く見ると
大吉と書かれていました。
おまけに、彼から、”ケ~コの好きな黄色だ”と言われ、
そんな会話をしたことも忘れていたけど、黄色のパワーストーンで大吉で、素敵な人に出会い、仕事で成功を納め、結婚に良い年だと書かれていました。
あらららら、スーパーラッキーと言う事ですか!
それを説明したら、マチューが”OK!それは僕だから、じゃ~すぐに結婚しよう!”な~~~んて冗談を言われ、吹き出しちゃいました。頂上に向かって登る途中で、大きな木の根があり、猿のように木と遊びたいなと思い、入ってみました。
約157cmの身長の私が入ってもこんなにすきまがありました。
マチューも入ってみましたが、彼は大きすぎ!
通り過ぎる人達が、彼の苦しそうな状況を見て、クスクス笑っていました。
でも、木の根からパワーを貰った私たちです。頂上で、富士山が見えると言う場所から、3人で富士山を観ました。
遠くに頂上が見えるでしょ?
夏に、マチューは富士山に登る予定だそうです。
彼には、去年の私の経験を話してあげました。苦しさと朝日の神々しさを説明しました。お腹がぐ~~ぐ~~~なっていた私、3人で頂上の蕎麦屋でランチをとりました。
ビバリーとマチューは
滝に打たれる修行ができる場所の横にある小さな洞窟に入って、霊場(?)の気を感じていました。
私は怖がりなので、しませんでした。帰り道、
今日はパーフェクトの日だね
と3人で話しました。
風は爽やかに木々を揺らし、山道の中で涼しさを私たちに与えてくれました。
過ぎて行く人生の早さに、
ふっと心細くなる時、
こんな素敵な日を
心に刻んで時を重ねて行けることに感謝です。見上げた空には、もみじが青い空にちらちら輝いていました。
このモチーフを現在作っている家の和室の壁面に再現したいと思いながら、心に留めました。先週は、アメリカ人の都市計画のデザイナーのZekeジーケが来ていました。
彼はウッディ・アレンに話し方や行動が似ています。
その独特の雰囲気は、何かおかしさを誘います。
また、中国人のDong Dongドンドンが来ていました。
私は今、毎朝自分でパンを焼いています。
勿論ホームバーカリーなので、簡単です。
でも、美味しい美味しいと喜んで彼女は食べてくれました。カプチーノもハートを描くのも、以前よりは上手になりました。
ほらね。
そして、その晩、どんどんは、”ケー子のために中華料理を作るよ!”と言って、作ってくれました。ゴーヤと炒り子の甘辛炒め。
ピーマンとなすのニンニク炒め。
豆腐の冷や奴。
ご飯は、今私がはまっている玄米・黒ゴマ入りご飯です。
彼女は去年のクリスマスの後に始めてきました。
心が優しい、とってもいい子です。彼女の笑顔は、とびっきり可愛いです。
心の美しさがでています。
次回は、一緒に書道をしよう、料理もまた作るよと彼女から提案に、
とってもハッピーになりました。
彼女は絵の才能も、すごくあって、いつか私たちの作品をこのブログにも紹介したいと思います。
彼女は、今福岡大学の工学科の大学院生です。
私たちは、正直にいろんなことを話せる良い友達になりました。