県口蹄(こうてい)疫防疫対策本部(本部長、仲井真弘多知事)の第2回会議が16日、県庁であり、家畜競りを再開した際の輸送に博多港を経由するルートを検討していることを明らかにした。比嘉俊昭農林水産部長が報告した。
これまでは鹿児島港経由のルートが主だったが、口蹄疫感染が止まらない宮崎県に近く競り参加者から感染リスクを指摘されていた。県畜産課とJAは配船スケジュールや消毒体制などを把握するため、現地に職員を派遣している。
同課の赤嶺幸信課長は「競り再開に備えての対応。状況が好転すればすぐにでも再開したい」と話した。
全農家に消毒用の消石灰の無償配布も6日から始めている。各農家を回って配布すると感染の可能性が高くなるため、市町村ごとに受け取り場所を設置し農家が取りに来る仕組みにした。
口蹄疫が発生した場合の初動体制のシミュレーションも同課で作成しており、次回会議に報告することが確認された。