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国富で感染疑い ワクチン接種区域外6例目
(2010年6月17日付)
県は16日、口蹄疫に感染した疑いのある牛を国富町でも初めて確認したと発表した。川南町などを中心としたワクチン接種区域の外側での確認は宮崎、都城市などに次いで6例目。感染疑いは14、15日の2日間確認されず、発生は沈静化しつつあったが、県全体での終息は再び遠のいた。発生自治体は終息したえびの市を除き、4市6町となった。(3、9、25〜27面に関連記事)県口蹄疫防疫対策本部によると、国富町で感染疑いを確認したのは肥育牛234頭を飼育する農場。16日朝、獣医師から宮崎家畜保健衛生所に通報があり、立ち入り検査。多量のよだれ、口の中のただれなど3頭の症状から感染疑いを確認した。同町などは100人態勢で殺処分に着手。午後9時10分に全頭の処分を終え、埋却も17日中に終了させる方針。
この農場は宮崎市の発生農場から北西に約4・5キロ離れており、県は17日に新たな移動・搬出制限区域を設定する。また、動物衛生研究所海外病研究施設(東京)で行っている遺伝子検査の結果は同日判明する。
同町では今年2月1日現在で肉用牛6925頭、豚1万2755頭を飼育している。
県内では西都市で13日(発表は14日未明)に感染疑いを確認してから2日間、新たな発生は途絶えていた。県畜産課の岩崎充祐家畜防疫対策監は会見で「新たな市町村から出たのはショック。ただし川南町周辺での発生は減っており、ワクチンの効果は出ている」と強調。予防的殺処分やワクチン接種など踏み込んだ措置は現段階で検討しないとした。
感染・感染疑いは290例目。殺処分の対象は19万9246頭(牛3万7055頭、豚16万2174頭、ヤギ・羊17頭)となった。
また県は16日、宮崎、日向市で10日に感染疑いを確認した農場から、半径1キロに含まれる農場で獣医師の目視による検査を実施。対象となった宮崎市7カ所、日向市4カ所で異常は見られなかった。
【写真】発生農場付近の道路で、町民に通行禁止を説明する関係者=16日午後、国富町岩知野