Windows TIPS
[System Environment]
リモート・デスクトップをマルチディスプレイの全画面表示で使う
→ 解説をスキップして操作方法を読む
デジタルアドバンテージ 小川 誉久
2007/07/13
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
Windows Vista
■
リモート・デスクトップ接続クライアント6.0の新機能の1つとして、マルチ・ディスプレイ・サポートがある。
■
マルチディスプレイ環境なら、この機能により広大なリモート・デスクトップ画面を利用できる。
Windows XPに標準で付属するリモート・デスクトップ接続クライアントのバージョンでは、マルチディスプレイ環境であってもリモート・デスクトップの全画面表示はディスプレイ1台分の解像度に限定されてしまう。しかし、その後マイクロソフトから提供された新版の「リモート・デスクトップ接続クライアント 6.0」をダウンロードしてインストールすれば、マルチディスプレイ全体にリモート・デスクトップを全画面表示して使うことができる。マルチディスプレイ環境を利用しているなら、複数画面分の広大なデスクトップでリモート・デスクトップを使えるようになる。
前述したとおり、マルチディスプレイ全体をリモート・デスクトップとして利用するには、Windows XPに標準搭載されているものではなく、後から提供された新版の「リモート・デスクトップ接続クライアント 6.0」をマイクロソフトのWebサイトからダウンロードして更新する必要がある。このリモート・デスクトップ接続クライアントのアップグレード方法やバージョンの確認方法については、関連記事が詳しいので参照されたい。
「リモート・デスクトップ接続クライアント 6.0」に更新すると、リモート・デスクトップの実行プログラム(mstsc.exe)で/spanコマンドライン・オプションを指定できるようになる。マルチディスプレイ全体をリモート・デスクトップとして利用するには、リモート・デスクトップ接続クライアントの起動時に、/spanコマンドライン・オプションを指定する。具体的には、[スタート]メニューの[ファイル名を指定して実行]で表示されるダイアログで“mstsc /span”と指定すればよい。また、特定の.RDPファイルを指定する場合は、“mstsc.exe /span 〜.rdp”とする。.RDPファイルについては関連記事を参照されたい。
ショートカット・アイコンから起動するなら、「リモートデスクトップ接続」のショートカットのプロパティを開いて、[リンク先]の指定に/spanオプションを追加してもよい。
[リモート デスクトップ接続]のプロパティ
[スタート]メニューの[リモート デスクトップ接続]のショートカットのプロパティを開いたところ。
/spanオプションを追加する。
ただし、/spanオプションを追加すると、リモート・デスクトップ接続の[画面]タブにおける解像度の選択用スライド・バーが無効になり、常にリモート・デスクトップが全画面表示されるようになるので注意が必要だ。
後は通常どおり、接続先コンピュータを選択して接続すればよい。例えば次の画面は、1600×1200ドットのディスプレイ2台のマルチディスプレイ環境で、/spanオプション付きでリモート・デスクトップに接続し、Googleマップを全画面表示してみたところである。
リモート・デスクトップを2画面全画面表示したところ
1600×1200ドットのディスプレイ2台のマルチディスプレイ環境でリモート・デスクトプに接続し、Googleマップを全画面表示してみた。
ただし、この機能には以下のような制限がある。
ディスプレイ全体の合計解像度は、最大でも4096×2048までであること。
すべてのディスプレイの解像度は同一でなければならない。
ディスプレイは水平方向に並んでいること(縦並びなど、並び順は制御できない)。
この記事と関連性の高い別のWindows TIPS
generated by
Windows Server Insider フォーラム 新着記事
スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)
**先週の人気講座ランキング**
〜VMware編〜