サッカーW杯:北の善戦はジョンウン氏のおかげ?
「労働党入党保証」の特典約束
北朝鮮が16日、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会G組1次リーグの第1戦で、世界最強のブラジルを相手に善戦した背景について、「金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者と目される三男ジョンウン氏が、サッカー代表チームに大きな関心を寄せたため」という主張が登場した。
対北朝鮮短波ラジオ「開かれた北韓放送」のハ・テギョン代表は同日、複数の北朝鮮内部の話を引用し、「ジョンウン氏が4月と5月に北朝鮮代表チームの練習場を訪れ、選手たちを激励した」と伝えた。ジョンウン氏は4月に練習場を訪れた際、「攻撃と守備の双方が有機的に動く、無敵のチームを作るように」と指示し、選手全員に「火線入党」させることを約束したという。火線入党はもともと「戦線で入党する」という意味で、最高指導部の保証の下に複雑な手続きなしに、すぐに労働党に入党できる待遇を意味する。
ハ代表によると、ジョンウン氏は5月初めにも、平壌市内にある羊角島練習場を訪れ、「W杯で好成績を収めた場合、それ相応の報酬を与える」と伝え、選手たちの士気を高めた。北朝鮮の朝鮮中央通信は同日午前9時37分、試合終了の4時間後に、ブラジル戦のニュースを報じた。同通信は「後半に朝鮮の選手たちは、2点を先制された状態でもあきらめず、良いシュートの機会をつくった。試合終了間際の88分に、鄭大世(チョン・テセ)選手がヘディングでパスしたボールを志尹南(チ・ユンナム)選手が受けゴール前に突入し、強烈なシュートを放ち得点した」と報じた。
一方、李明博(イ・ミョンバク)大統領は同日午前、2010年東アジア気候フォーラムのイベントに参加した後、大統領府に戻るバスの中で窓の外を眺めながら、残念そうな表情で「北朝鮮が2-1で勝っていたらよかったのに」と話した、と側近らが伝えた。
李竜洙(イ・ヨンス)記者
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