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Microsoft Updateカタログでファイルを個別にダウンロードする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2008/05/30
対象OS
Windows 2000
Windows XP
Windows Server 2003
検証のためWindows Update/Microsoft UpdateやWindows Server Update Services(WSUS)で提供されている修正プログラムを個別にダウンロードしたい場合がある。
Windows Update/Microsoft Updateで提供されているファイルを個別にダウンロードするには、Windows Update/Microsoft UpdateからMicrosoft Updateカタログを表示させる。

解説

  Windows Update/Microsoft Updateは、Windowsシステムに最新のパッチを適用するための簡便な手段である。Windows Update/Microsoft Updateを起動して、[高速]または[カスタム]を選択すれば、システムがスキャンされて必要なモジュールが選択される。[高速]では、自動的に重要な修正プログラムが適用される。[カスタム]を選べば、スキャンされた結果、適用が必要な修正プログラムが表示され、ユーザーの判断で選択的に適用することも可能だ。その後、[更新の確認とインストール]を実行すれば、選択された修正プログラムがWindows Update/Microsoft Updateのサーバからダウンロードされ、続いて自動的にインストール作業が行われる。

 このように修正プログラムの適用が手軽に行えるため、ユーザー自身でWindows UpdateやMicrosoft Updateを使った適用を推奨している企業も多いことだろう。しかし、そのような運用を行っている場合においても、管理者は独自に修正適用の検証を行った方がよい。また適用後にトラブルが発生したような場合においても、個別に修正プログラムを入手し、原因を追究する必要があるだろう。これは、Windows Server Update Services(WSUS)によって、組織的に修正プログラムの適用を管理している場合も同様だ。

 しかしWindows Update/Microsoft Update/自動更新では、適用される修正プログラムを単体でダウンロードすることができない。そのため以前から、Windows Updateで提供される修正プログラムのダウンロードが可能なWindows Updateカタログが用意されていた。Windows Updateカタログについては、TIPS「Windows Updateのファイルを個別にダウンロードする」で紹介したが、この機能はすでにMicrosoft Updateカタログに置き換わっており、ユーザー・インターフェイスも大幅に変更されている。またダウンロード可能な修正プログラムの対象がMicrosoft Update相当となっており、Office XP向けなどの修正プログラムも入手可能となっている(Office 2000はMicrosoft Updateの対象外なので、Microsoft Updateカタログでも対応していない)。そこで、ここではMicrosoft Updateカタログの使い方を紹介する。

操作方法

 まずInternet Explorer(IE)の[ツール]−[Windows Update]を選択し、Windows Update/Microsoft Updateを開く。そこで「ようこそ」ページが開いたら、左側の「管理者オプションの使用」のリンクをクリックする。

Microsoft Updateの画面
Microsoft Updateカタログを使うためには、まずWindows UpdateまたはMicrosoft Updateを開く必要がある。
[管理者オプションの使用]のリンクをクリックする。→

 次に「オプション」ページが開くので、「Windows Updateカタログ」のリンクをクリックし、Microsoft Updateカタログを開く。シンプルな検索ページとなるはずだ。

Microsoft Updateの「オプション」ページ
管理者オプションを設定するページが開く。
  「Windows Updateカタログ」のリンクをクリックする。→

Microsoft Updateカタログの検索ページ
目的の修正プログラムを検索するには、検索窓()にTechNetセキュリティ番号やサポート技術情報番号を入力し、[検索]ボタンをクリックする。

 この検索ページで、TechNetセキュリティ番号(MS番号)やサポート技術情報番号(KB番号)で検索すると、対応する修正プログラムの一覧が表示される(MS番号やKB番号は、「Microsoftセキュリティ情報検索」ページで調べられる)。TechNetセキュリティ番号で検索を行うと、なぜか修正プログラムのタイトルが英語のものとなってしまうが、日本語の修正プログラムがダウンロード可能だ。

 例えば、ここで「ms08-024」で検索を行うと、MS番号「MS08-024」で提供された「Cumulative Security Update for Internet Explorer(Internet Explorerの累積的なセキュリティ更新プログラム)」の一覧を得ることができる。なぜかMS番号で検索した場合は、修正プログラムのタイトルが英語となってしまう。これに対しKB番号で検索した場合は、日本語のタイトルで表示される。

Microsoft Updateカタログの検索結果
「ms08-024」で検索した結果、該当する修正プログラムが一覧表示される。
  修正プログラムのタイトルをクリックすると、情報が別ウィンドウで表示される。→
  修正プログラムをダウンロードしたい場合は、[追加]ボタンをクリックし、バスケットに入れる。
  修正プログラムをダウンロードする場合は、[バスケットの表示]のリンクをクリックする。→

 KB番号で検索する場合、注意が必要なのは、同じ脆弱性(MS番号が一緒)にもかかわらず、修正プログラムに異なるKB番号が付けられるケースがあることだ。ほとんどのOffice向け修正プログラムが該当するが、例えばMS08-026(Microsoft Word の脆弱性により、リモートでコードが実行される)の場合、Office 2000 SP3向けはKB950250、Office XP SP3向けはKB950243、Office 2003 SP2/SP3向けはKB950241といった具合に適用対象のOfficeごとにKB番号が異なっている。このような場合、「950243」のKB番号で検索すると、Office XP向けしか表示されない。これらの修正プログラムを総括するサポート技術情報としてKB951207が提供されているが、この番号で検索しても修正プログラムは見つからない。KB番号で検索する場合は、必ず修正プログラムに付けられた番号で行う必要がある点に注意したい。

 ダウンロードしたい修正プログラムは、[追加]ボタンをクリックしてバスケットに入れておく。検索結果のすべてをダウンロードしたい場合は、[すべて追加]ボタンをクリックすればよい。続けて別のMS番号などを検索して、バスケットに入れておくことも可能だ。

 検索結果の一覧の修正プログラム名(タイトル)のリンクをクリックすれば、その修正プログラムに関する情報が別ウィンドウで表示される。日本語以外の言語向けの修正プログラムをダウンロードしたい場合は、[言語の選択]タブを開き、入手したい言語にチェックを入れればよい(ロケールが日本語になっている場合、デフォルトで日本語にチェックが入った状態となっている)。

 [パッケージの詳細]タブでは置き換わる修正プログラムなどの情報が、[インストール リソース]タブでは再起動の必要性やアンインストールに関する情報などが得られる。必要な情報がコンパクトにまとまっているので、適用テストの前にここを確認しておくとよい。

修正プログラムに関する情報の概要
どのような脆弱性に対応するものなのかなどの情報を得ることができる。

修正プログラムの言語の選択
ロケールが日本語になっている場合、デフォルトで日本語にチェックが入った状態となっている。ほかの言語に対応した修正プログラムも一緒にダウンロードしたい場合は、入手したい言語にチェックを入れればよい。

修正プログラムのパッケージの詳細
置き換えられた修正プログラムや置き換える修正プログラムの情報を得ることができる。

修正プログラムのインストール・リソース
再起動の必要性や単独での適用が必要かどうかなどの情報を得ることができる。

 バスケットに入れた修正プログラムをダウンロードするには、検索窓の下にある[バスケットの表示]のリンクをクリックし、[バスケットに入っている更新プログラム]ページで[ダウンロード]ボタンをクリックすればよい。ダウンロード先フォルダを指定する[ダウロード オプション]のページが別ウィンドウで開くので、保存先フォルダを指定してから[続行]ボタンをクリックする。これでダウンロードが開始される。指定した保存先フォルダに「Cumulative Security Update for Internet Explorer 6 Service Pack 1 (KB947864)」や「Security Update for Windows XP (KB950749)」といったフォルダが作成され、その下に修正プログラムが保存される。End of Article

Microsoft Updateカタログのバスケット・ページ
ダウンロードを開始する場合は、バスケットを開く。バスケットに入れた修正プログラムは、このように一覧で表示される。
  ダウンロードを開始する場合は、[ダウンロード]ボタンをクリックする。→
  ダウンロードするのをやめる場合は、[削除]ボアンをクリックする。

ダウンロード・オプションのページ
修正プログラムのダウンロード先フォルダを指定する。
  [参照]ボタンをクリックすると、[フォルダの参照]ダイアログが開くので、ここで保存先フォルダを指定する。
  保存先フォルダを指定したら[開始]ボタンをクリックする。するとダウンロードが開始される。

ダウンロードされた修正プログラム
修正プログラムは、対象OSやKB番号ごとに異なるフォルダに格納される。
  この実行ファイルを各マシン上でダブルクリックすれば、修正プログラムの適用が行える。

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このリストは、(株)デジタルアドバンテージが開発した
自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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