フレームと並んでロードバイクの性能を大きく左右するホイール。フレームのカーボン化に伴い、ホイールでもこの素材の需要が高まっている。とくにプロレースでは速度域が高く、エアロダイナミクスがより求められ、それを追求しつつ軽量化できるのでカーボン化が進んでいる。 とはいえ、価格は20万円以上が相場で、一般ユーザーが簡単に手にできるものではない。購入してもレースやイベント用の決戦ホイールとしてしか使用する機会がないユーザーも多いだろう。カーボンリムの場合はタイヤもチューブラーが主流で、メンテナンス性や耐久性など総合的に見るとアルミリムに分がある。ホビーユーザーに身近な存在、それがアルミリム採用のモデルだ。 タイプを見るとオールラウンドに使用できる製品が多いとうのも、アルミモデルの大きな特徴だ。価格の幅も入門用の3万円台からプロ選手が使う20万円まで広く、軽量モデルや最先端の繊維スポークもあり、多様なラインナップから選べる。
そして、現在アルミモデルで見逃せないのがチューブレスタイヤに対応した製品だ。シマノがいち早く発売したが、カンパニョーロは昨年からチューブレス&チューブドタイヤで使える「2ウェイフィット」シリーズを上位機種に投入。今年はそれをミッドレンジにまで拡充してきた。先駆者のシマノも最安モデルのアルテグラを発売し、DTも参入するなど、チューブレスホイールの選択肢は、さらに魅力的になった感がある。というように、アルミリムモデルはじつに活況を呈している。
今回のテストではこうしたチューブレスタイヤ対応モデル(カーボンハイブリッドも含む)と、チューブドタイヤ用の人気&注目モデル17本を集めた。 組み合わせるタイヤによりホイール性能は大きく影響されるので、チューブレスはIRC・フォーミュラプロRBCC、チューブドはブリヂストン・エクステンザRR1に使用タイヤを統一。テストライダーは、ブリヂストン・アンカーの飯島誠選手を迎え、サブとして本誌の試乗記事などを担当する吉本司が行なった。
はたして注目の17本、そのライディングフィールはいかに? |