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2010年6月16日(水) 19:30 |
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原爆症認定岡山訴訟に判決
広島で被爆した倉敷市の女性が、国を相手に原爆症の認定却下の取り消しを求めていた裁判で、岡山地裁は原告の訴えを退ける判決を言い渡しました。
原爆症認定却下の取り消しを求めていたのは、倉敷市の川中優子さんです。川中さんは、1歳の誕生日の直前に爆心地からおよそ4キロの地点で被爆しています。 2000年にがんを患い国に原爆症の申請をしましたが、認定が却下されたため岡山地裁に認定却下の取り消しを求める訴えを起こしました。 16日の裁判で、岡山地方裁判所は『原告は爆心地からおよそ4キロ離れた地点で被爆していて、受けた放射線量はほとんど0グレイであり人体に有害な影響を与えるほどには認められない』などとして川中さんの訴えを退けました。 判決後、原告弁護団は会見を開き『65年前の放射線量は数値化できるものではなく時代に逆行した判決だ』と憤りをあらわにしました。 全国の原爆症認定集団訴訟において国は、去年成立した救済法で敗訴した原告に対しても基金で補償することにしていますが、川中さんは控訴するかどうかこれから考えたいと話しています。
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