Windows 2000 コマンドライン徹底活用 第2回 コマンド プロンプト入門(その2) 4.コマンド プロンプトのプロパティ塩田 紳二2000/06/22 |
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コマンド プロンプトの実体はcmd.exeというプログラムであるが、[スタート]メニューでは、このcmd.exeへのショートカットを使って起動が行われる。
さて、コマンド プロンプト ウィンドウにあるシステム メニュー(コマンド プロンプト ウィンドウのタイトル バーの左端にあるアイコンを左クリックするか、タイトル バーを右クリックすると表示される)には、[プロパティ]という項目がある。この項目には、起動時のウィンドウ状態(アイコン化や通常のウィンドウ表示など)、表示に使うフォントや文字、背景の色などが細かく設定できるようになっている。ここで設定した項目は、起動時に利用するショートカットへ埋め込んで保存できるようになっている。このため、さまざまな設定でコマンド プロンプトを使う場合、ショートカットを作成しておき、そのプロパティを変更するとよい。
たとえば、バッチファイルなどを使って処理を行う場合、ウィンドウはアイコン化していたほうがよい場合もあるだろうし、コマンドのヘルプ表示を見るような場合には、画面バッファ サイズは長いほうがいいだろう。画面バッファサイズが実際のコマンド プロンプト ウィンドウのサイズよりも大きい場合、画面の右端と下端にスクロールバーが表示される。このスクロールバーを操作することにより、大量のテキスト出力でウィンドウからあふれてしまったような場合でも、スクロールバックしてその内容を確認することができる。ホイール マウスを使用している場合は、ホイールを操作することにより、画面を上下にスクロールさせることができる。キーボード操作だけで画面をスクロールさせるには、[Alt−Space(システム メニュー)]−[E(編集)]−[L(スクロール)]を実行し、[↑]、[↓]キーや[PageUp]、[PageDown]キーで画面をスクロールさせる(最後にリターン キーを押すと、スクロール モードが終了する)。
コマンド プロンプトのプロパティ画面 | ||||||||||||||||||||||||
コマンド履歴の最大保存数や、挿入モードと上書きモードは、コマンド プロンプトのプロパティ画面で設定することができる。最初の[オプション]タブでは、起動時のウィンドウの状態、挿入・上書きモードの切り替え、コマンドの履歴の保存数などを設定する。 | ||||||||||||||||||||||||
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フォント設定タブ | |||||||||
ウィンドウの描画に使用するフォントの指定を行う。 | |||||||||
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レイアウト設定タブ | |||||||||
ここでは、画面バッファやウィンドウのサイズを設定する。 | |||||||||
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画面の色 タブ | |||||||||
文字や背景の色、ポップアップ ウィンドウの色などを設定する。 | |||||||||
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ショートカットへのプロパティの適用 | ||||||
各種設定値を変更して[OK]を押すと、個別のコマンド プロンプト ウィンドウだけに適用するか、コマンド プロンプトを起動したショートカート(通常は[スタート]メニュー−[アクセサリ]−[コマンド プロンプト])のプロパティも変更して、この設定を以後もずっと使い続けるか、を選択することができる。 | ||||||
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ただしこのプロパティ ダイアログ ボックスでは、前述のファイル名補完などのオプションを直接設定することはできないため、「ショートカット」タブにある「リンク先」に記述されているcmd.exeに続けて直接オプションを記述しておくか、別稿のWindows 2000 TIPS、「コマンド プロンプトで入力補完機能を使う方法」で紹介しているように、レジストリを直接操作しておく必要がある。"/f:on"オプションでは補完のために使うキーはControl-FとControl-Dに割り当てられているが、レジストリを操作すれば、ユーザーが自由にキーを割り当てたり、システムにログオンするすべてのユーザーに対してデフォルト値を割り当てたりすることができる。
コマンド プロンプトのオプションの設定 |
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コマンド プロンプトのファイル/ディレクトリ名補完機能をデフォルトでオンにするためには、コマンド プロンプトを起動するためのショートカット([スタート]メニュー−[プログラム]−[アクセサリ]−[コマンド プロンプト])を右クリックしてプロパティを表示させ、リンク先のcmd.exeの最後に"/f:on"を追加する。 | ||||||
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INDEX | |
[連載]Windows 2000 活用講座 | |
第2回 コマンド プロンプト入門(その2) | |
1.ネットワーク パスとUNC | |
2.コマンド プロンプトの編集機能とコマンド履歴 | |
3.コマンド ウィンドウにおけるコピーと貼り付け | |
4.コマンド プロンプトのプロパティ | |
5.プログラムの自動実行開始機能 | |
6.コマンド プロンプトの起動オプション | |
連載 |
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