シューカツ生のドタキャンで空席が目立った企業説明会=大阪市淀川区、後藤写す
毎日コミュニケーションズ(東京)の就職情報サイト「マイナビ」の土山勇副編集長は、予約殺到の一方でドタキャンが相次ぐ理由について、(1)携帯電話で簡単に予約できるようになった(2)厳しい就職戦線への危機感で、興味のない業種でも、とりあえず予約する学生が増えた――などと分析する。
関西大学経済学部の男子学生(21)は早く内定を取りたくて、志望度の低い企業でも説明会を予約している。「後れを取らないように、2時間に1回は就職情報サイトを携帯電話で確認し、企業説明会の受け付け開始がわかったら、間髪入れずに予約を入れるようになった」という。ある人事担当者は「ドタキャンされては、キャンセル待ちの学生が参加できない。本当に説明会に来たい学生も、企業も困っている」と嘆く。(後藤太輔)