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【東京】都の性描写規制改正案 本会議で否決、廃案2010年6月17日 子どもを性的な対象として描いた悪質な漫画の販売を規制する都青少年健全育成条例改正案は、十六日の都議会本会議で反対多数で否決、廃案となった。石原慎太郎知事は本会議後の取材に「数が通れば道理が引っ込むという典型的な例だ。改正案の目的は間違っていないから、何回も繰り返してやる」と述べ、次の定例会に再提出する意向を示した。 改正案には民主党と共産党、生活者ネットワーク・みらいが反対、自民、公明両党が賛成した。 改正案の成立を求めていた都小学校PTA協議会長の新谷珠恵さんは「子ども不在の政治の駆け引きで否決され、非常に残念。子どもが性的対象になる被害や風潮のまん延は危機的状況なのに」と失望を隠さない。 「反対する人は自分たちへの権利侵害ばかりを主張して、子どもの環境を悪化させていることは認めようとしない。本当に権利を侵害されているのは子どもだ」 一方、漫画家の竹宮恵子さんは「改正案は取り締まりに近い内容で、条文の解釈次第で規制の幅を広げることができる。どう運用されるのか心配していた」と否決を評価。「議論はすれ違ってしまったが、都は表現の自由を損なう恐れがあることを認識してほしい。再提出の動きを注視したい」と話した。
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