ワードの校正と変更履歴
ワードの変更履歴の3つの表示方法
ワードの変更履歴の記録とは?
Wordの「変更履歴の記録」は、文書を添削する機能です。紙の文書を添削するときは赤ペンを使いますが、Wordも同じです。変更履歴の記録をとるときは、挿入した文字が赤で表示され、削除した文字には赤い取り消し線が付きます。Word 2007の場合、[校閲]タブの[変更履歴の記録]ボタンがオレンジ色になっていれば、変更履歴の記録が有効になっています。変更履歴の記録といっしょに利用されるのが「コメント機能」です。これは、文書中にコメントを挿入する機能なので、添削した理由やメモを書き込んでおきたいとき便利です。コメントを付けたい文字を選択し、[コメントの挿入]ボタンをクリックすると、ページ右側に吹き出しが表示されます。あとは、吹き出しの中に文字を入力するだけです。
Word 2007:[校閲]タブの[変更履歴の記録]ボタン。クリックすれば有効/無効が切り替わります。上が有効、下が無効の状態です
Word 2007:コメントを入力するには、[コメント]ボタンをクリックします
Word 2003の場合は、[ツール]→[変更履歴の記録]で変更履歴の記録の有効/無効を切り替えます。また、有効のときは、ステータスバーに「変更」という文字が表示されます。コメントを挿入するには、文字を選択したあと、[挿入]→[コメント]を選択します。
Word 2003:[ツール]→[変更履歴の記録]を選択すれば、変更履歴の有効/無効が交互に切り替わります
Word 2003:変更履歴が有効になっているときは、ステータスバーに「変更」と表示されます。この文字をダブルクリックして、変更履歴の有効/無効を切り替えることもできます
Word 2003:コメントを挿入するには、[挿入]→[コメント]を選択します。
変更履歴の3つの表示方法
今回は、変更履歴とコメント機能の詳しい使い方にまでは踏み込みません。細かく説明するとページがいくらあっても足りませんので、3つの表示方法だけを押さえましょう。Word 2007で[校閲]タブの[吹き出し]ボタンをクリックすると、次の3つのメニューが表示されます。選択するメニューによって、表示が変化します。以下では、各メニューを選択したときの画面とその特徴を紹介します。
[校閲]タブの[吹き出し]ボタンをクリックして表示方法を切り替えます
■変更履歴を吹き出しに表示
挿入した文字だけ赤で本文中に表示されます。それ以外の削除した文字やコメントなどは、すべて吹き出しに表示されます。
変更履歴を吹き出しに表示
■すべての変更履歴を本文中に表示
吹き出しを使わないで、すべてを本文中に表示します。挿入した文字は赤で、削除した文字は取り消し線で表示されます。コメントは、設定した文字にマウスポインタを合わせるとツールチップ形式で表示されます。吹き出しの数が多くて、見づらいときなどに利用すると便利です。
すべての変更履歴を本文中に表示
■コメント/書式のみ吹き出しに表示
コメントと書式変更のみを吹き出しに表示します。挿入した文字は赤で、削除した文字は取り消し線で表示されます。初期設定の表示なので、特に設定を変更しなければ、この表示になります。
コメント/書式のみ吹き出しに表示
Word 2003の場合は、[チェック/コメント]ツールバーの[表示]→[吹き出し]で切り替えます。Word 2003とWord 2007ではメニュー名が少し異なっていますが、表示結果は同じです。メニューの対応関係は次のとおりです。
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Word 2007 Word 2003
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[変更履歴を吹き出しに表示] [常に使用する]
[すべての変更履歴を本文中に表示] [使用しない]
[コメント/書式のみ吹き出しに表示] [コメント/書式にのみ表示する]
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Word 2003では、[チェック/コメント]ツールバーの[表示]→[吹き出し]で3つの表示を切り替えます
最終更新者:井上 健語 (更新日:2009年11月16日)