菊五郎「一緒にディフェンス」　来月に全国巡業

　「おはようございます。つい寝不足になっちゃって」。歌舞伎の人間国宝、尾上菊五郎（６７）もサッカーＷ杯をテレビ観戦、日本代表の勝利を見届けた。１５日、東京・銀座のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで行われた全国巡業の会見で明かした＝写真。

　「お酒を飲みながら見てたら１点入っちゃって。後半は体がコチコチになって、一緒にディフェンスしてましたよ」と思わぬ展開に引き込まれたようだ。特に熱心なサッカーファンではないが、代表の試合ということで応援したという。決勝トーナメント進出の可能性については、「もしかしたら他力依存でいけるかも。オランダもデンマークもなかなか強い。見てると格闘技ですもんね」。

　全国巡業は７年ぶりで昨年１２月に京都南座で演じた「一條大蔵譚」の一條大蔵長成を時蔵、松緑、菊之助ら同じ顔触れで演じる。ほかに時蔵親子の「廓三番叟」、松緑・菊之助の「棒しばり」。「３本とも明るくにぎやか、喜んでいただけると思う」と菊五郎。７月１日東京・大田区民ホールアプリコから３１日神奈川県厚木市文化会館まで静岡、愛知県豊橋市など２２カ所を回る。