泉浩が石井慧に対戦要求か　２０日ＳＲＣ１３に出場

　ＳＲＣ１３（２０日、東京・両国国技館）で韓国のイ・チャンソプ（２９）と対戦するアテネ五輪柔道９０キロ級銀メダリストの泉浩（２７）が１５日、都内で必殺の“新兵器”を披露した。

　「ギャー」。師匠の安生洋二が悲鳴とともに宙に舞った。泉が瞬時に距離を詰め、まるでローキックのような右足払いをかけた時だ。マットにたたきつけられた安生に、泉はパンチの雨あられだ。

　総合用に改良された柔道ワザだ。青森でマグロ漁を営む泉の父親にとって、必須の仕事道具が電気ショッカー。水揚げを容易にするため一時的にマグロを感電させる装置だ。安生がそこからヒントを得て「イズミショッカー」と命名した。

　ＳＲＣには、北京五輪１００キロ超級金メダリスト石井慧がいる。夏以降に日本復帰が予定されるが、泉は「おれが相手しても面白い」とニヤリ。石井はヘビー級で、泉はライトヘビー級だが「無差別でいい」と前向きだ。２０日は石井も来場予定。新ワザで戦慄（せんりつ）勝利を挙げて、リング上から対戦要求すれば、面白くなる。　（竹下陽二）