男性を殴り、無理やり連行して監禁したなどとして、傷害や逮捕監禁などの罪に問われた茨城県潮来市日の出8、指定暴力団山口組系元組員、川俣浪男被告(60)の初公判が15日、宇都宮地裁(井上豊裁判長)で開かれた。川俣被告は恐喝未遂と傷害の罪について、「やっていない」と否認。逮捕監禁の罪についても一部を否認した。
起訴状などによると、川俣被告は07年6月15日、仲間と共謀して市貝町の工場で那須烏山市の男性を殴り、同市のアパートまで車で無理やり連行して監禁し、「高金利を取って組の代紋を汚しやがった」と言って金を脅し取ろうとしたなどとしている。
冒頭陳述で検察側は、川俣被告が山口組の名前をかたって金貸しを行っていた男性に腹を立て、監禁し暴行を加えた、などと指摘した。
川俣被告は那須烏山市で昨年6月に起きた銃撃事件でも殺人などの罪に問われており、7月に裁判員裁判が開かれることになっている。【岩壁峻】
毎日新聞 2010年6月16日 地方版