学生のための社会問題CMコンテスト Social CM Award(ソーシャルCMアワード)作品集 ニート問題、就職難、貧困問題

坂口聡 (首都大学東京システムデザイン学部インダストリアルアートコース3年)
ニッポン、オーケー?


作品の扱う問題

ニート問題、就職難、貧困問題

作品アピール欄

作品を作った理由は上に書いた通りですが苦労したところはいかに対象と向き合うかです。自ら対象の懐に飛び込まなければいい画は撮れません。就活生へのインタビューでは友達に手伝ってもらいましたが、おばさんへのインタビューは一人で敢行し、なかなかの勇気がいりました。
また、このおばさんは社会に対して不満を持っているがそれを社会に伝える術を持たないのです。だからといって僕がその代りになろうなどといいう綺麗事は嫌いなのでやりません。僕がこの動画を撮ろうと思ったのは正直に言うと面白いと思ったからです。大声で社会に不満をぶちまけるおばさんなんて画にしたらどう考えても面白い、そういう理由で撮ったのです。また就活生インタビューもふわふわした彼らの画が面白いと思ったから撮ったのです。

なぜこの社会問題を選んだのか

毎日僕のマンションの下に現れては大声で社会の不満をぶちまける謎のおばさん。毎日同じ服を着ているのでホームレスかのかもしれない。とにかくこんなに不満をぶちまけるには理由がある。この人に話を聞かなければならないと思っているところにこのソーシャルCMアワードの話を聞いたのでこのような形で応募させてもらいました。また、僕は三年生なのですが、先日インターンの説明会に行った時にみな一様にスーツを着ている姿を見て、彼らはちゃんと自分の考えやアイデンテティーを持っているのかが非常に気になり、彼らへのインタビューを試みました。そしてこれらのインタビューを行っているうちに僕が、日本に対して非常に不安を持ったのが実情です。おばさんの話は今の日本に対しての不満、不安を表しています。(中身はほとんど何を言っているのか分からないですが。)そして就活生のインタビューからはこれからの日本に対しての不安と、日本を背負っていくのは彼らで大丈夫なのかという不安を表しています。また、なぜこのようなインタビュー形式をとったのかというと、最近の広告、映像作品、アート作品などはヘンにかっこつけているものが多く、中身がないものが多いと感じるからです。なので対象と正面から向き合った作品を作りたいというのが根底にあり、このような形になりました。


社会に言いたい事

日本の「笑」の将来が心配です。