JAXA(=宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに帰還しました。月以外の天体に着陸した探査機の地球への帰還は初めてで、太陽系の歴史を解明する大きな一歩と期待されます。
小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルは13日午後11時前に大気圏に突入し、地球に帰還しました。「はやぶさ」本体は燃え尽きましたが、本体から分離されたカプセル自体はオーストラリア南部のウーメラ砂漠に落下したとみられています。
「はやぶさ」の管制業務を行っていたJAXAの施設には、深夜にもかかわらず200人以上の人が集まり、帰還を見守りました。
「楽しみです」
「(カプセルにイトカワの)砂が入っていることを期待しています」(集まった人)
「はやぶさ」のカプセルには地球から直線距離でおよそ3億キロ離れた小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性があります。イトカワの砂などが回収されたとすれば世界初の快挙で、砂などにはおよそ46億年前の情報が残されているとみられ、太陽系の歴史の解明に向けた大きな一歩となります。(14日00:02)