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北教組の委員長代理、長田被告が判決後に会見「裏金ではない!」
民主党の小林千代美衆院議員(41)=北海道5区=陣営が北海道教職員組合(北教組)から違法献金を受けたとされる事件で、政治資金規正法(企業・団体献金の禁止)違反罪に問われ有罪判決を受けた北教組委員長代理、長田秀樹被告(50)は14日、札幌市内で会見し、「判決を厳粛に受け止め、教育への信頼を損ねる重大な結果を招いたことを反省する」と述べ、深々と頭を下げた。
小林氏が議員辞職を表明したことについては、「(北海道5区は)政権交代の象徴区として有権者から大きな期待を得て当選をさせていただいたが、一連の事件で、このような辞職に追い込まれるということになり、本人以上に、支持をしていただいた国民の皆さまには大変申し訳なく思う」と陳謝。北教組執行部が道内各地の組合員を訪問して直接謝罪し、事件に至った原因を説明するほか、チェック態勢を強化するため、有識者を加えた委員会を設置するなどの再発防止策を講じる方針を示した。
一方、検察側が公判で、違法献金の「直接証拠」となる直近6年分の会計帳簿を組織的に隠滅したと指摘した点に対しては、「必要なものは提出しており、検察とは齟齬(そご)がある」と反論。違法献金1600万円の原資となった「対策費」については「裏金ではない。他にも(裏金は)ない」と強調し、北教組がプールしていた「主任手当」の運用益が違法献金の原資に充てられたとする見方に対しても「一切ない」と完全否定した。