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連続放火罪の元少年 無罪主張

6月14日 21時12分

消防団に所属していた元少年が放火を3件繰り返した罪に問われている事件の裁判員裁判が、東京地方裁判所ではじまり、元少年は「放火はしていません」と無罪を主張しました。

この事件は去年6月、消防団に所属していた当時19歳の元少年が東京・杉並区のマンションにライターで火をつけるなど、放火を3件繰り返したとして起訴されたものです。裁判は、裁判員も参加して14日から東京地方裁判所で始まり、元少年は「放火はしていません」と述べ、無罪を主張しました。検察は、冒頭陳述で「被告は、交際相手の女性との関係がうまくいかず、消防団の活動に夢中になれば、嫌なことを忘れられると思って放火を繰り返すようになった」と指摘したうえで「逮捕直後に犯行を認めたことや、現場近くの防犯カメラに消防団の服を着た男が映っていることなどから被告が犯人なのは、明らかだ」と主張しました。一方、弁護士は「自白は警察官に強要されたもので信用できず、3件のうち2件でアリバイがあるなど、被告を犯人とする証拠はない」と反論しました。裁判は、取り調べを担当した警察官やアリバイについて証言する被告の家族など、15人が証人として呼ばれるため、東京地裁で開かれる裁判員裁判では最も長い8日間にわたって行われる予定です。