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[19601] 【一発ネタ】七年ぶりの再会【百合注意】
Name: Grace◆97a33e8a ID:5d8d086d
Date: 2010/06/16 16:38
 中学校卒業の日、私は一番の親友とお別れをした。父親の仕事の都合で、彼女が引っ越すことになったからだ。
 ここまではよくある話。問題は彼女の引っ越し先。
 私の大切な親友は、遠い遠いところへ行ってしまった。海を隔てた遠いところ。
 南半球のオーストラリアへ。


『七年ぶりの再開』


 オーストラリア。大陸分裂の際にいち早く他の大陸と切り離されたこの大地には、独自の生態系が広がっている。言語は概ね英語。ただし独特の訛がある。ホエールウォッチングが盛んで、近年は日本とちょっと仲が悪い。
 これが私の知ってるオーストラリアの知識。
 当時中学生だった私にとって海外旅行は夢物語みたいなもので、そこへ自分が行くなど想像も出来ないぐらいの遠い遠い、まさに別世界への旅路だった。だから私は彼女の引っ越しを、まるで今生の別れのように悲しんだ。
 あれから七年。別れ際に彼女と約束した手紙の交換はエアメールから電子メールに代わり、チャット、音声通話を経てライブカメラになった。
 代わったのは通信手段だけじゃない。中学生だった私たちは大学生になり、私は就職も決まって残すは卒論のみになった。
 遠く離れて二度と手を取り合えないと思っていた彼女との距離は、アルバイトと親の説得でなんとか手の届くところにまで変化した。
 そして六月の十日。私は出発の日を迎える。
「向こうへ着いたら必ず連絡するのよ」
「あちらのご両親によろしくな」
 まだ心配そうな両親に見送られながら、私は搭乗ロビーへと足を向ける。
 高校時代から貯めに貯め込んだバイト代と、一から調べて自力で取得したパスポート。これが両親を説得する最後の鍵になった。
 離陸まであと一時間。数時間後には、私は彼女の居るオーストラリアの大地の上なのだ。
 六月のこんな微妙な時期に出発したのには、きちんとした訳がある。
 奇しくも七年前。彼女と同じように日本を旅立った一つの小惑星探査機が、この日オーストラリアの空を駆け抜けて燃え尽きるのだという。
 陳腐で安直かも知れないけれど、私たち二人はどことなく運命じみたものを感じていた。そしてその最後の瞬間を、出来れば二人一緒に見届けたいとも。
 もちろん、ちゃんと見える保証はない。オーストラリアへの落下だってほんの数ヶ月前までは予定でしかなかったし、私がオーストラリアにいる間に落ちてくるかどうかも解らない。そもそも成功するかどうかすら怪しいんだから。
 でも、それは些細なイベントに過ぎない。人工衛星が見えなくてもかまわない。
 七年ぶりの再開。私にとって大切なのはそっちの方なのだから。
「じゃあいってきます。おみやげ買ってくるから」
 軽く手を振ってからスーツケースを取り、機内へ乗り込む。
 去年の初めぐらいまで、二人は漠然とただ『会いたい』という事だけしか考えてなかった。どちらから会いに行くかも決まっておらず、オーストラリアに行ったらどうしよう、日本に行ったらどうしようなんていう夢物語ばかりを話していた。
 そんな折、ふとした拍子に見つかったのがはやぶさの記事だった。彼女が旅立った年に飛び立った彼はいくつもの苦難に会いながら任務をこなし、長い歳月を経てようやく地球に戻ってくると言う。しかも、ゴールはオーストラリア。
 彼の長い旅路に勇気を貰うようにして、私は一気に渡航準備を進めた。双方の両親を説得し、プランニングを行い、旅行代理店に通って安全で安く、そしてなるべく自由なプランを組み立てた。
 たかがオーストラリア。しかも数日間の滞在で何を大げさなっていう人もいるかも知れない。でも国内旅行すら自分でプランニングしたことのない私にとっては本当に大仕事だったのだ。
 だからシートベルトを締めるこの瞬間も不安は尽きない。飛行機が落ちるとかは考えないけれど、向こうでトラブルに巻き込まれたらと思うと気が気じゃない。
 でも、それ以上に期待もある。
 七年待ち望んだ親友との再会は、他の何物にも代え難いのだ。



「────────っ」
 入国手続きを済ませ、ロビーへ降りた私を待っていたのは親友の言葉にならない何かと、痛いぐらいの抱擁だった。
「…………久しぶり。出迎え、ありがとう」
 彼女の仕草に私も息を詰まらせ、溢れそうになる涙を堪えながら抱きしめる。待ち望んでいたのは彼女だけじゃない。自分だってそうなのだから。
「ずっと、ずっと会いたかった……」
 子供みたいに泣きじゃくりながら頬を寄せてくる彼女。何も言えず、こぼれる涙を堪えられない私。
 七年はやっぱり長かったんだなって、実感する。
 身長は彼女の方が少し大きくなってた。肌も少し色黒になってて、髪も昔より赤みがかっているような気がする。
 もちろんそれは只の思いこみなのかも知れない。三日前ぐらいにライブカメラで見たときはそんなこと思いもしなかったし、二週間前に届いた写真だって別に大きく変わったところは無かったように思えたから。
 でもやっぱり、それでもやっぱり実物は違う。
 彼女の肩越しに見える英語表記の案内板。行き交う人々。耳に飛び込んでくる声。
 それらの全てが、ここが外国なのだと強く実感させてくれる。
 はやぶさの帰還まであと二日。
 私の旅は、今始まったばかり。



 着いたその日は食事をしてすぐに寝てしまった。時差ぼけか長旅の疲れか、車の中も寝っぱなしで彼女には悪いことをしたと思う。でも、彼女は怒るどころか笑ってこう言った。
「初めて寝顔が見れたからよかった」
 確かにその通りなんだけど、そんなことで感動されるのは少し恥ずかしい。
 彼女の家は都心からだいぶ離れたところにあって、郊外というよりは大草原の大きな家という感じだった。観光につれて行けなくてごめんと彼女は謝ったが、私にしてみればこの大平原は一番の観光ポイントのような気がする。
 そんなことを伝えたら、向こうのお父さんが翌日は車で草原を駆け巡ってからパーティーの買出しに行こうと提案してきた。地平線のその先まで見渡せそうな大地は、少し走っただけですぐに草原から赤茶けた荒地に変わり、やがて砂漠へと変化した。
 オーストラリアは大地の栄養が乏しく、生命力の強い作物しか育たないのだという。海の栄養素も少なくて、漁業もそれほど盛んではないらしい。でも一番びっくりしたのはカンガルーの扱いで、この国ではカンガルーは畑を荒らす害獣なのだそうだ。
「独特の味はするしちょっと硬いけど、美味しいよ」
 あっけらかんと笑う彼女は、やはり異国で暮らしてきたんだなあと思う。
 カンガルーは私にとっては動物園にいる生き物で、食べるよりは見て楽しむとかかわいがる生き物なのだった。もちろんそれはウサギも鹿もそうなので、食べること自体には抵抗はない。ただ、こういうところが七年という歳月を感じさせて、何やら少しばかり寂しかった。
「あ、精密姿勢制御成功したんだ。ついったで流れてる」
 買い物をしながら暫く放っておいた携帯を操作してつぶやきを確認する。世界の何処にいても、世界中の誰かと繋がれたり、欲しい情報が手に入るようになったのはすごい事だと思う。私が拾い上げたその情報ははやぶさプロジェクトチームの公式アカウントからの発言なので間違いないだろう。表示されている画面を覗き込んだ彼女は、満面の笑顔を見せながら私に抱きついた。
「よかった。ちゃんと帰ってくるんだね」
 彼女がそれを両親に伝えると、二人ともそろって喜んだ上に大きなロブスターを買い物かごに投げ入れた。なんだかずいぶん豪勢なパーティーになってしまいそうで申し訳なく思う。
 ウーメラ砂漠へ落ちてくるはやぶさを観測するには、なるべく町明かりのない高台に行ったほうがいいらしい。幸い彼女の家からはよさそうな観測ポイントがいくつもあり、はやぶさのリエントリー航路から考えて西側を大きく見渡せる丘へ登ることになった。 
「観測当日は眠くならないように軽いご飯にして、夜食を作ったほうがいいわよね?」
 優しい笑顔のお母さんが私にそう笑いかけてくる。気を使わせて申し訳ないと言うと、はやぶさの観測を楽しみにしているのは彼女の父親も同じなのだそうだ。
「地球を飛び立ったロケットが六十億キロの旅をして、しかも七年もの歳月をかけて帰ってくる。それをロマンと言わずして何をロマンというのか」
 拳を握って力説する彼女のお父さんに、私たちは顔を見合わせて笑った。
 でも、確かのそのとおりだと思う。
 日本じゃその宇宙事業を採算が取れないとかお金にならないとか、現実的な理由で縮小する方向に動いてる。国の政策としてそれは間違いじゃないのかもしれないけど、私はそれがなんだか悲しくてたまらなかった。
 いろんな形で夢を諦める人が増えてる中で、どうして国まで一緒になって夢を諦めちゃうんだろうって。
 私のフォロワーの一人が、以前こんなことをつぶやいてた。
「現実に英雄は求められないし必要ない。大事の為に小事を切り捨てるのが賢王で、そうでなくては国の舵取りは任せられない。でもそれをなんとも思わなくなったら愚帝に成り下がる」
 いろんなことをあきらめなさいって言った人たちは、今どんな気持ちでいるんだろう。
 明日の真夜中、はやぶさは地球に帰ってくる。七年ぶりの地球を見て、はやぶさはどう思うんだろう。



 昼間のうちに軽く昼寝をして、夕方になって荷造りをして、私たちははやぶさを迎える準備を整えた。
「それ、なに?」
「はやぶさ迎え酒。ネットで通販してたから買っちゃった」
 人工衛星のイラストが入った日本酒を荷物に詰め込み、ついでに日本から持ってきたお菓子も押し込んで準備は終了。結構な大荷物になったなあって思ってたら、彼女のお父さんは動画撮影用の機材と立派な三脚を積み込んでた。どうやら楽しみにしてたっていうのは本当みたいだ。
「はやぶさの突入は午前一時か二時ぐらいの予定らしいよ」
「じゃあもしかしたら徹夜かもだ」
「水筒にエスプレッソを詰めて持っていくから、欲しくなったら言ってね」
 期待の大きさは私たちだって負けてない。私は渡航の直前まではやぶさについて調べてたし、大手町の広報施設にも立ち寄った。彼女のほうもネットを使って宇宙開発機構のホームページを確認したり、米国航空宇宙局の観測スケジュールを確認したりもしてた。
 正直言うと、私は今まで宇宙開発なんてどうでもいいと思ってた。
 世界だって日本だってあっちこっちでひっきりなしにドンパチどたばたしてるのに、それこそ宇宙を見る余裕なんてって言いたくなるぐらいだった。
 でも調べれば調べるほど、宇宙開発って言うのは身近で大切な研究なんだって思い知らされた。
 たとえば毎日の天気がわかるのは気象衛星のおかげだけど、それを安定運用するためにはいくつもの技術と試験が必要だし、もっと広域に、もっと先の予測まで立てようと思ったらやっぱり高度な技術が必要になる。無重力空間でしか作れない素材や成分はいくつもあるし、宇宙空間での経験から生まれた技術だってたくさんある。宇宙は決して遠くにあるものでも無関係なものでもないのだ。
「はやぶさに関わった人たちは、今どんな気持ちなんだろうね」
 窓の外を見上げながら、彼女がポツリとそんなことを呟く。既に日も陰り明るい星が瞬き始めた空は、まるで彼の帰還を待ちわびるかのように快晴だった。
「感謝…………じゃないかな。私はそう思う」
「……………………そうだね」
 ふと顔を向けると、彼女は何かを言いかけているような、その言葉を飲み込もうとしているような、そんな不思議な表情をしていた。



 高台に厚手のシートを敷き、その上に二人そろって並んで座る。彼女のご両親は少し離れたところで三脚を立て、撮影の準備をしているらしい。ついったーの方はずいぶんと賑わっていて、サンプルコンテナの分離報告を今か今かと待ち望んでいるみたいだった。
「寒くない?」
「大丈夫」
 その瞬間が近づくにつれ、私たちはだんだんと無口になっていった。固唾を呑んで見守るって言うよりは、楽しみにしてたライブの開演を待っている感じで、静かな夜なのに心の中はざわざわと騒々しい。
「あ、コンテナ分離成功だって。これから姿勢制御で地球撮影に入るみたい」
「そっか。最後のお仕事は成功したんだ」
 はやぶさの最後の仕事は、その背中に積んだコンテナを地球に向けて投下すること。その後は引力に引かれて自由落下するだけの予定だったんだけど、プロジェクトチームが最後に地球を見せてあげたいって、はやぶさの姿勢制御を行って地球の撮影に挑戦するらしい。
「はやぶさ、地球見てくれるかな」
「見えるよ。きっと」
 はやぶさが降りてくる予定の空をじっと見上げながら、私たちは小さく小さく呟いた。
 願いというか、祈りというか、そういうものに近かったんだと思う。
 私が彼女に出会えたように、はやぶさにも地球の姿を見てもらいたかった。
 七年ぶりの故郷の姿を、最後の一瞬に刻み付けて欲しかったんだ。
「七年って、長いね」
「そうだね」
 振り返ると、何だかとてもいろんなことがあったような気がする。
 最初の何ヶ月かは、本当にこの世の終わりのように悲しかった。彼女無しの生活なんて、人生なんて、当時の自分には考えも付かなかったから。
 だから最初の手紙が届いたときは嬉しさよりも悲しさのほうが勝って、お母さんをずいぶんと困らせたのをよく覚えてる。
 それから一年経つか経たないかのうちにインターネットを導入して、毎日のようにメールのやり取りをするようになった。
 大学受験が見え始めたころにはブロードバンドでの常時接続が可能になって、大学入学が決まった日、お父さんは合格祝いにと新しいパソコンと光回線の導入をしてくれた。
 初めて彼女とライブカメラで会話できた日はものすごく嬉しくて徹夜で話し込んで、お母さんにいい加減にしなさいって二人して怒られた。
 遠く離れてても、私たちはいろんな手段で彼女と語り合ってきた。喜びも悲しみも分かち合ってきた。だからこそ、今日のこの日が大切で愛おしく思える。
「私ね」
 不意に彼女が手を重ねてきた。小さく呟くような声は、すぐに風に吹き消されて聞こえなくなる。
 私はその言葉を確かめようと、静かに彼女のほうへと顔を向けた。
「私、はやぶさが無事に戻ってきたらお願い事をするの。七年越しに戻ってきて流星になるはやぶさなら、叶えてくれるような気がするから」
「…………じゃあ、私もお願い事をする」
 はやぶさは地表へは帰ってこない。大気圏突入の摩擦熱で破壊され、その様子は地球へ小惑星が突入した際の被害予測のために逐一観測される。それはまさに流れ星になるということだ。
 私は彼女に言われるよりも前に、日本を出発するよりも前に、はやぶさに願い事をすると決めていた。
 正確にはそれは願い事ではなく、決意に近いものだった。
 七年もの長い間、ひとつだけ彼女に隠し続けてきた思い。
 それを伝える勇気を、はやぶさに分けて欲しかったのだ。
「今、光った」
「うん」
 小さな光が、私たちの目の前でゆっくりと動く。
 光は少しづつ大きくなって、きらきらと輝きながら移動している。
「あの前のほうの光、コンテナかな」
「たぶんそうだね」
 大きくなった輝きはいくつかの光に少しづつ分かれてゆく。
 不思議と、興奮とか大騒ぎしたいっていう感覚はなかった。はらはらと崩れ落ちて行く彼の姿をじっと見つめたまま、私たちはその光景を目に焼き付けていた。
 最初の発光から最後の輝きが消えるまで、一分かからなかったと思う。その間私たちは身じろぎひとつすることもなく、ただ黙ってその最後を見送った。
「消えちゃったね」
「うん。ちゃんと帰ってこれたね」
 答えながら、彼に託した願いを心の中で反芻する。
 それから、深呼吸をひとつ。
「ねぇ、そのままでいいから聞いて欲しいの」
 彼は私の願いを受け入れてくれただろうか。彼女は私の思いに答えてくれるだろうか。
 出発の時以上の不安が、私の心に渦巻く。
「ずっと伝えたかった、言えなかったことがひとつだけあるの」
 彼女の顔は見れなかった。
夜空の、はやぶさが消え去ったその方角を眺めながら、私はもう一度深呼吸をする。
 願いを叶えてと、心の中で叫びながら。
「こんなこと、言ったら嫌われるかもしれないけど…………。愛してる。親友としてじゃなくて、恋人として」
 風が止んで音が消える。私の言葉を吹き散らさないように、はやぶさが気を利かせてくれたのだろうか。
 それとも、残酷な彼女の答えをしっかり聞かせるための、悪魔の仕業なのだろうか。
 張り裂けそうなほどに胸が早鐘を打ち、言うべきじゃなかっただろうかという後悔の念が押し寄せてくる。恐ろしさと彼女の答えに背を向けて走り出したくなるのをじっと堪え、法廷に立つような気持ちで彼女の言葉を待つ。
 返ってきたのは、静かに強く重ねられた手と、涙をこぼした彼女の笑顔だった。



 初めての海外旅行から一ヶ月。日本は完全に夏を迎えていた。
 うだるような暑さの中で、私は今卒業論文の作成に追われている。
 それでも、彼女との毎日のライブチャットは欠かさなかった。今度は絶対日本に行くと息巻いている彼女をどうやって迎えようか、最近の話題はそればかりだ。
 あれだけ大騒ぎだったはやぶさの話題は、もうネット上からほとんど見なくなった。一部元からの天文ファンがあかつきやイカロスについて話をしてるけど、それもそんなに多い頻度じゃなくなった。目下の話題は参議院選挙でどっちが政権をとるかとかそんなことばかり。
「もっと夢のある話をすればいいのにね」
「夢も大事だけど現実も大事だよ、卒論間に合うの?」
 モニタ越しの彼女が痛いところを突いてくる。正直言うとかなりぎりぎりだ。
 それでも、私はこのライブチャットだけは止めたくない。
 思いも打ち明けて、恥じらいも少しだけ解けてきて、果物のように甘酸っぱくなったこの関係だけは。
「私が行く頃、まだ大学生やってますなんてやめてよね?」
「わかってる。ちゃんと卒業しておくから安心して」
 別れ際に、私たちはひとつの約束をした。今度は彼女が日本に来るという約束を。
 そしてそのときは、私が全面的にエスコートをするということも。

 今、私の部屋には彼の最後の姿を写したポスターと、彼が最後に撮った地球の姿が飾られてる。
 七年越しの私の願いを叶えてくれた、大切な彼の姿と功績を忘れないために。

fin


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