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【社会】

北教組委員長代理に有罪 民主・小林氏陣営へ不正資金

2010年6月14日 11時35分

 民主党小林千代美衆院議員(北海道5区)陣営への不正資金提供事件で、札幌地裁は14日、政治資金規正法(企業・団体献金の禁止)違反罪に問われた北海道教職員組合(北教組)の委員長代理長田秀樹被告(50)に禁固4月、執行猶予3年(求刑禁固4月)の判決を言い渡した。団体としての北教組は求刑通り罰金50万円。

 判決理由で園原敏彦裁判長は「当選のため組織の総力を挙げて支援した北教組が、目的実現のために手段の違法性に目をつぶった。政治活動の公明、公正さを確保するという法の趣旨に反した行為だ」と指摘した。

 長田被告ら北教組側は閉廷後に記者会見し、控訴しない方針を明らかにした。

 判決によると、北教組は2008年12月〜昨年7月、委員長(故人)と長田被告を通じ4回、計1600万円を、自治労北海道財政局長で陣営の経理担当だった木村美智留被告(46)=一審禁固6月、執行猶予3年=に提供した。

 小林氏は昨年8月の衆院選で北教組などの支援を受け、自民党の町村信孝元官房長官を破った。長田被告は急死した委員長の後任として陣営の選対委員長も務めた。

(共同)
 

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