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オリックス・岡田彰布監督(52)が15日、W杯1次リーグ初戦でカメルーンを破ったサッカー日本代表の岡田武史監督(53)に決勝トーナメント出場“指令”を出した。鮮やかな采配を振って、セ・パ交流戦で一足早く初優勝を遂げた指揮官が、世界を相手に戦う早大時代の同級生を、辛口エールで叱咤(しった)激励した。
世界を相手に戦う同級生に、岡田監督がエールを送った。前夜(14日)のカメルーン戦を自宅でテレビ観戦。「技術的なことは分からん。守ろうが攻めようが、勝ったらええわけやろ。勝つためにはどうするかやからな」と振り返った。
早大の同級生で、同姓。岡ちゃんが浪人しているため、年齢は1歳下だが、野球評論家時代に対談するなど親交のある2人。今年に入って連絡こそ取り合っていないが、お互いチームを率いる立場だけに、サッカー日本代表が5月24日の韓国戦で敗退した翌日には「下馬評、悪すぎるやろ。でも、もう勝ちしかない。本番に(勝利を)取っときよったんやなってな」と、白星を“予言”していた。
野球評論家時代の昨年5月にはキリンカップのチリ戦(長居)を観戦。「その時に関係者から『本田(圭佑)はいい』と聞いてたんや」と指揮官。大会前に物議を醸した本田の1トップの布陣も「勝てば正解になるわな」と、つぶやいた。
「(W杯は)野球で言ったらクライマックス・シリーズとか日本シリーズみたいなもん。引き分け狙いは難しい。勝つか負けるか、もう結果やからな」。かたや交流戦初Vを遂げたチームも浮かれることはない。この日午前10時半から早出組が特打。通常の打撃練習だけで2時間以上を費やし、T―岡田、坂口ら若手は居残り練習も行うなど、約6時間の練習でキャンプ並みに打ち込んだ。
「雨の中でドームでこれだけできたらええわ」と、満足そうな表情を浮かべた岡田監督。首位・西武に5・5差。「オールスターまでの勝負やな」と、勝負師としての目が鋭く光った。
(2010年6月16日10時37分 スポーツ報知)