どんな情報もそうですけど、ネットは特に「面白い方向に話が発展していく」という傾向があります。その発展ぶりや歪みっぷりは、たぶん皆さんの想像をはるかに超えています。
常に眉にツバをつけて、そう簡単にはウノミにしないのが、大人としての最低限の心得と言えるでしょう。そしてそれが、無意味な悪意や怨嗟や嫉妬といった厄介なウィルスに感染しないための、もっとも有効な予防法でもあります。
ネットは時としてタチの悪いツール
「正義の味方気分」という甘い誘惑に注意!
さらに「正義の味方気分を手軽に味わえる誘惑」が随所に待ち構えているのも、ネットの凶暴さでありタチの悪さ。
その時期に「こいつは悪者だ」というレッテルを貼られた人に対しては、その“罪状”とされていることがでっち上げだろうが誤解だろうが、とにかく攻撃する側に回れば自動的に「正義の味方気分」を味わえます。
ブログのコメント欄に口汚い言葉で非難を書き散らかしたところで、「正義の鉄槌を下した」ぐらいに思うだけで、自分のやっていることのみっともなさを恥じる必要はありません。「非難しているお前は、どれだけご立派な人間なのか」と突っ込まれる心配もありません。
炎上に限りませんが、子どもや動物やエコなど「誰も文句をつけづらい問題」に関しては、同じ危険性が潜んでいます。
ブログのコメント欄や、あるいはツイッターなどで、子どもやペットやエコのためという「正義」を後ろ盾に、我を忘れて暴力的な発言をしている人の多いこと多いこと。
自分が正しいと思うことを主張するのは大いにけっこうですが、安直に「正義」という虎の威を借りたり、ネットということで威勢がよくなったりするのは、大人としてあまりにトホホ過ぎます。