特集 スマート・ビジネス
石原壮一郎「大人のネットマナー教室」
【第10回】 2010年6月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
石原壮一郎 [コラムニスト]

首相交代記念! 今だから語れる事件の真相
あの「アベする」騒動を振り返る
ブログの炎上を体験して実感した大人のマナー

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 もちろん、実際の体験に基づいたエピソードです。そして翌日の紙面に、言ったとおりの意図とニュアンスでコメントが掲載されました。ところが、何が気に入らなかったのか、一部の方がネットでこの発言を取り上げて大はしゃぎ。

 「2ちゃんねる」に、

 「『アベする』なんて言葉はどこにも流行してない!」

 「流行していない言葉を『流行語』と言うのはケシカラン!」

 「安倍首相を侮辱するために、石原と朝日新聞が結託して捏造行為を行なった!」

 という非難が巻き起こったのです。スレッドっていうんでしたっけ、あれが数日で20ぐらいまで伸びたのを覚えています。そして、その大波が私のブログにも押し寄せてきました。

 当時、ブログはほぼ放置状態だったのですが、ぜんぜん関係のないエントリーのコメント欄に批難の書き込みが殺到。いや、批難なんて上等なものではなく、大半は罵詈雑言でした。今だったら逮捕者が出てもおかしくない、立派な脅迫に当たる言葉も山ほどありました。

 やがて、コメントを掲載した朝日新聞に対する非難も巻き起こります。誰が言い出したのか、捏造するという意味で「アサヒる」という言葉が誕生。それは、その年のネット流行語大賞みたいなのを受賞しました。

 どこがやっているどういう賞なのかよく知りませんけど、きっかけとなる発言をしたものとしては、大変光栄です。

タレントが使う言葉ばかりじゃない
それを「流行語」と言って何が悪い!

 私は当時も今も、自分の周囲でお互いに知らない同士の何人もが使っていた「アベする」という言葉に対して、「流行語」という表現を使ったことが間違っていたとは思っていません。

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石原壮一郎 [コラムニスト]

1963年三重県生まれ。月刊誌の編集者を経て、1993年に「大人養成講座」でデビュー。以来、大人モノの元祖&本家として、ビジネスから恋愛まで幅広いジャンルで日本の大人シーンを牽引している。ニンテンドーDSのゲームソフトにもなった「大人力検定」では、世に大人ブームと検定ブームを巻き起こした。「大人のホメ力」「30女という病」「決断道」など著書多数。最新刊は「大人のワザあり!超メール術」(青春文庫)。 ホームページ「大人マガジン」http://www.otonaryoku.jp/


石原壮一郎「大人のネットマナー教室」

今や、ネットなしでは夜も日も明けません。しかし、メールにせよツイッターにせよSNSにせよ、その“マナー”や“ルール”は極めて曖昧な状態にあります。ネットの危険な落とし穴にはまらないために、ネットをさらに便利に楽しく使いこなすために、いろんな状況における「大人のネットマナー」を追求していきましょう。

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