［ＴＡＫＵＹＡ一刀両断］本田に言ったんです、３点取れるよって！

　芸能界でもトップクラスのサッカー通で知られる元ＪＵＤＹ　ＡＮＤ　ＭＡＲＹのＴＡＫＵＹＡ（３８）が、今大会もスポーツ報知でサッカーＷ杯の観戦記を担当します。ＭＦ稲本潤一やＭＦ本田圭佑ら代表メンバーとの親交も生かしながら、独自の視点で日本代表を分析します。

　何度目の正直だろう。やっと、勝利を手にしたって感じです。ここに来るまでクソな試合もあったけど、一番大事なときに一番いい結果がハマりましたね。勝ち点３を取るならここしかなかったから。ベスト１６に行くために何とか五分に戻した感じです。

　先月、本田君と食事をしたときに「３点取れるよ」って送り出したんです。大事な時に当たりを引けるオーラを感じました。本人は「そんなゲンがあるんですか？」って不思議そうでしたけど。次のオランダ戦は世界に注目されるから、ここで一気に２発決めて華やかにプレミアリーグに移籍していくのが理想のシナリオです。

　日本って、ＦＷでも守備しないと批判されるでしょ。それで点を取れないと完全に戦犯扱い。でも、それを背負って結果を出せるヤツだけが一流になれると思う。ＦＷが守備に体力使うと肝心のゴール前でシュートする力がなくなるんです。本田は攻撃のことだけ考えてたから、得点のシーンもあの位置にいて冷静に決められた。性格的にもトップに一番向いていると思う。

　過去３大会連続でスタジアム観戦しましたが、今回はスケジュールの都合で都内のクラブで見守りました。カメルーンは思ってたより全然ダメでした。エトーがボランチみたいな所にいたりして、ちょっと前の日本みたいにシステムが機能していなかった。絶対勝つというチームのまとまりもない。高地対策もしてなかったようだし、準備の差が出た感じ。日本人にやさしくされたから“中津江村効果”もあったかな。日本の良さというより、カメルーンがダメ過ぎたのがラッキーでしたね。

　オランダは早く１位通過を決めたいから次も勝ちにくるでしょう。ガンガン攻め込んでくると思うけど、前のめりになってるから日本もデンマークのようにロングボールを放り込めば、チャンスはあるはずです。

　◆ＴＡＫＵＹＡ（たくや）１９７１年９月９日、京都市生まれ。３８歳。中学時代からギターを始め、９３年にＪＵＤＹ　ＡＮＤ　ＭＡＲＹに加入。「クラシック」「くじら１２号」などのヒット曲を手掛ける。２００１年にバンド解散後はユニットやソロ活動で活躍中。