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【社会】

『はやぶさ』最大の贈り物 カプセルにイトカワの砂?

2010年6月16日 朝刊

 地球に七年ぶりに戻った探査機「はやぶさ」のカプセルから通信機器などを取り除いた状態の写真を、宇宙航空研究開発機構が十五日、公開した。小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のある円筒形の容器が確認できる。

 宇宙機構によると、容器はアルミ製で、中は真空に保たれている。はやぶさがイトカワに着陸した際の衝撃で舞い上がった砂が、中に入っていると期待されている。

 オーストラリア南部ウーメラ付近の砂漠に落下したカプセルを十四日に近くの回収作業拠点施設へ搬送。機器などを取り除いた。順調なら十七日夜にチャーター機で羽田空港に到着。十八日未明に相模原市の宇宙機構の分析施設に運ぶ。

 宇宙機構は十五日、大気圏突入時にカプセルを高熱から守った耐熱構造の外殻を、カプセルの落下地点から約五キロ離れた場所で回収した。カプセルとは別の便で日本に持ち帰る。

 

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