来年3月の九州新幹線全線開業に伴い鹿児島市のJR鹿児島中央駅周辺の混雑が一層の懸念されるとして、鹿児島商工会議所や鹿児島県バス協会、県タクシー協会が15日、同市に対し、駅周辺の交通機能の改善を求める要望書を提出した。
同商議所の諏訪秀治会頭などの話によると、同駅東口と西口一帯には、バスやタクシー、一般車両の停車場や駐車場が混在しており、九州新幹線の部分開業や商業施設のオープンなどによる利用客の増加で周辺道路は慢性的な渋滞となっている。
要望書は「全線開業で一層の利用客増が予想され、このままでは市民生活や観光客への多大な影響が危ぐされる」と指摘。JRも含めた交通事業者と県、同市で協議会を設置した上で、バス停車場の拡張や、一般駐車場の移設、撤去を図るなど、スムーズな車の流れを確保するための改善策を早急に検討するよう求めた。
諏訪会頭は「今の状況では開業後の車の増加に対応しきれない。大きな改善が必要」と要望。対応した古木岳美副市長は「駅前の広さに限りがあるが、何が出来るか検討したい」と述べた。
=2010/06/16付 西日本新聞朝刊=