2010年6月16日
JBC非認可の活動選手
このところ日本ボクシング・コミッション(JBC)の管轄外で活動するボクサーが目立つ。37歳の“定年”オーバーの辰吉丈一郎(40=元世界バンタム級王者)や西澤ヨシノリ(44=元日本&東洋太平洋王者)だけでなく、これから世界を狙おうという現役のトップ選手もいるのである。近い将来、JBC非認可団体のIBF(国際ボクシング連盟)やWBO(世界ボクシング機構)で日本人世界チャンピオンが誕生する可能性もある。
辰吉や西澤は年齢制限のためJBC管轄下での試合が不可能となった後、タイやオーストラリアで試合に出場。勝利を挙げたこともあったが、ともに直近の試合ではKO負けを喫している。ふたりとも現役続行を宣言しているが、状況は限りなく厳しいといわざるを得ない。
その一方、大きく視界が開けている選手もいる。元WBA(世界ボクシング協会)&WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級チャンピオンの高山勝成(27)と、元日本ランカーの山口賢一(30)だ。
「(日本公認の)WBA、WBCに縛られずに活動したい。IBF、WBOでもタイトルを取りたい」としてJBCを飛び出した高山は現在、IBFとWBOでともに世界ランク11位に名を連ねている。8月下旬には南アフリカ共和国でIBFの世界王座挑戦者決定戦に出場することが決まっている。これに勝てば三つめのベルト獲得が見えてくる。
山口は昨年12月にWBO傘下のアジア地域のスーパー・バンタム級王座を獲得。現在はWBO同級5位にランクされている。チャンピオンのウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)への挑戦を画策中で、交渉がまとまれば夏にも大舞台に上がることになる。
世界王座の価値低落を懸念して、長いことWBAとWBCのみを認定してきた日本のボクシング界。IBFとWBO認可の是非はともなくとして、確実に新しい波が押し寄せてきたことだけは間違いない。
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