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角界と暴力団、根深い関係 用心棒・祝儀・後援会…(2/2ページ)

2010年6月16日7時12分

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写真:臨時理事会終了後、引き揚げる琴光喜関の師匠の佐渡ケ嶽親方=15日午後3時22分、東京都墨田区の国技館、山本裕之撮影臨時理事会終了後、引き揚げる琴光喜関の師匠の佐渡ケ嶽親方=15日午後3時22分、東京都墨田区の国技館、山本裕之撮影

写真:臨時理事会終了後、大勢の報道陣に囲まれる琴光喜関の師匠の佐渡ケ嶽親方=15日午後3時22分、東京都墨田区の国技館、山本裕之撮影臨時理事会終了後、大勢の報道陣に囲まれる琴光喜関の師匠の佐渡ケ嶽親方=15日午後3時22分、東京都墨田区の国技館、山本裕之撮影

 西日本の元暴力団幹部は「親方や力士と出身地が同じというだけで、後援会をつくる組員も多い」と明かす。カネもうけよりも自己満足で、周囲に誇りたいとの動機もあるそうだ。「こちらの身分を明かさない場合、力士側は暴力団と気づかないこともある」という。(編集委員・緒方健二)

■伝統的な資金源

 警察庁によると、野球賭博を含む賭博容疑で摘発された人は2009年は1376人で、うち暴力団員と準構成員が789人(57%)だった。賭博は覚せい剤や恐喝、競馬などの公営ギャンブルで私設の胴元となるノミ行為と並ぶ、暴力団の伝統的な資金源の一つとされる。

 野球賭博は主にプロ野球や米大リーグ、高校野球などが対象。主に西日本での摘発が多く、東日本はトランプを使うバカラ賭博が目立つという。

 賭博に単純に参加しただけならば単純賭博罪で、50万円以下の罰金や科料となるが、常習賭博罪と認定されると3年以下の懲役となる。主催者は賭博開帳図利罪が適用され、5年以下の懲役刑もある。暴力団関係者の多くは賭博開帳図利容疑で摘発されているという。(五十嵐透)

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