寺島しのぶ　銀クマトロフィーお披露目　映画「キャタピラー」試写会

　今年のベルリン国際映画祭で主演の寺島しのぶ（３７）が最優秀女優賞を受賞した「キャタピラー」の試写会が１４日、新潟市で開かれた。映画はほとんどの場面を新潟県内で撮影。上映後に寺島と記者会見した若松孝二監督は「戦争で一番困るのは女性と子ども。農村で起きた戦争の悲劇を描くには、新潟が一番良い場所だと思った」と話した。

　寺島は、銀色のクマのトロフィーを持って登場。約１５０人の観客の前で「もんぺ姿で水田を走る場面で、足元を見たらヒルが大量にまとわりついていて驚いた」と撮影の思い出を話した。

　「キャタピラー」は太平洋戦争中の農村を舞台に、両手足を失って復員した軍人と妻の関係を通して戦争の悲惨さを描いた作品。寺島は、夫の世話に追われる妻を演じた。８月１４日から全国で公開される。