中日の山本昌広投手(44)の前半戦復帰が絶望的となったことが14日、明らかになった。13日のウエスタン・リーグのオリックス戦(ナゴヤ)で先発したが、1球投げたところで左足首に違和感を訴え、緊急降板していた。一夜明けたこの日、ナゴヤ球場で首脳陣に患部の状態を報告。球団の方針で詳細は明らかにされなかったが、投球再開までに1カ月はかかる見込みで、調整期間などを考慮すると、7月下旬に行われる球宴前の1軍合流は難しくなった。
山本昌は報道陣に対し「おれのことはいいよ」と患部の状態については口をつぐんだが、早期の復帰を目指して練習を再開。中日屋内練習場でウエートトレーニングなどで汗を流していた。
「最後の悪あがきですよ」と背水の陣で臨んでいた2年契約の2年目。春季キャンプ終盤に左肩肩甲骨付近の張りを訴え、懸命のリハビリを進めてきたが、復帰3試合目の登板でアクシデント。「1球で降りたけど、いい球がいっていた」と稲葉投手コーチも話すように、足の状態さえ戻れば、名球会左腕はまだまだ健在。一刻も早い復帰が待たれるところだ。
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