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【ドラニュース】


堂上弟、昇格即二塁スタメンあるぞ

2010年6月15日 紙面から

辻コーチ(後方)に指導されながら守備練習をする堂上直(手前)=中日ドラゴンズ屋内練習場で(中村千春撮影)

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 中日・堂上直倫内野手(22)が15日から1軍に合流する。14日は札幌から帰名したばかりの1軍首脳陣がナゴヤ球場を訪れて視察。打撃練習、11日から取り組み始めた二塁の守備をチェックした。レギュラー不在となった二塁での起用が考えられ、16日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)で1軍昇格即スタメンの可能性すら出てきた。

 異様すぎる光景が期待の高さを物語っていた。ファームの本隊が福岡遠征に向けて出発した直後の中日屋内練習場、1人の選手のために何と8人ものコーチ陣が集結した。借金生活に陥った中日の“カンフル剤”として白羽の矢が立ったのは4年目の堂上直だ。

 「(落合監督から)見ておいてくれ、と言うことだったんでね。あした合流させます。1軍昇格? 当然ありますよ」

 辻総合コーチがそう説明した。森ヘッドコーチ、石嶺打撃コーチら1、2軍の首脳陣による居残り練習が始まったのは午後4時過ぎ。まずはフリー打撃を約15分間行うと、次は守備練習。11日の2軍戦から始めた二塁の位置でノックを受けたのだ。奈良原内野守備走塁コーチがノックを打って、渡辺内野守備走塁コーチ、早川野手コーチが遊撃役や一塁役でサポート。そして堂上直の後ろにジャケット姿の辻総合コーチが立ってアドバイスを送った特別レッスンは約30分間行われた。

 1軍昇格の最終判断を下すのは落合監督だが、昇格即スタメンの可能性すらありそうだ。現在、二塁は井端の足痛によって空位。しかも谷、岩崎達の代役たちは結果を残していない。故障情報は不明だが、井端の離脱期間が長期化すると判断したことで、わざわざ堂上直に中学時代以来という二塁を始めさせたと考えられる。

 守備を見た辻総合コーチは「あの子は器用。守備はうまいよ。もちろん、遊撃と二塁は違うから簡単ではないけど」と評価した。

 「いまできることを見せることができたと思う。自分にとってチャンスだと思っています」と堂上直。

 2軍戦では二塁で3試合守って失策はなく、ここ10試合で31打数13安打の打率4割1分9厘を誇るプロ4年生は気合十分。3球団競合の末に中日入りした大器が借金1になった落合竜の救世主となるか。 (兼田康次)

 

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