Message from
Utada Hikaru/Utada


【心のままに綴る・・・なんだろこれ?】
5.18(Thu) 21:09

これって有名な話かなあ?

けっこう前だけど。夕飯を食べながらテレビを観ていたら

「・・・アマゾン川が大逆流を起こすこの現象を『ポロロッカ』という。インディオの言葉で「ポロロッカ」は「破壊」という意味の言葉で・・・」


っん

ぶふぉっ!!!!(;`Д´)≡、;'.・

ぽ、ポロロッカって、ポロロッカって・・・!

スーパーじゃん!(´ロ`)

POROROCAって看板の出てるポロロッカさんだべ??ポロロッカ食品館だべ?五反田に住んでた頃よく利用してたっぺよー!(気が動転してる)
あ、あたしは「破壊」で豆乳を買っていたのか??

ぷっ。ぅぷぷぷ。ぐふっ。ぐあおっはっははっはっははっ!!大波に突き上げられるがままの小舟のように全身を揺さぶる笑いの津波にもまれて悶絶死するかと思いますた。もう数年前の話だけど、今だにPOROROCAの巨大な看板とその下で出入りする小さな主婦たちを見る度に、そしてPOROROCAと書かれた買い物袋をぶらさげた人を見る度に、「っ・・・ぅぶっ!」と吹き出してしまう日々が続く・・・。

私は「破壊」を毎日意識してるな。

創造と破壊は切っても切れないペアだよね。ひたすらモノを創る生活を長年送ってると、破壊衝動の処理がおいつかなくなってくる。だから制作期間の後にはちょっとお休みが必要なんだよねきっと。

母親って、子どもの一部分を破壊するのも役目だと思うな。子どもはいつかそれを理解して感謝できたらいいと思うな。(だって新しい生き物を産むなんてこの世で一番すごい制作だよね!そりゃ〜女のほうが破壊のポテンシャルでかいわけだ。それが内側に向いちゃってる、自己破滅型の女性も多いけど。)

「無」からものを創ったとしてもやっぱり創ることは「再生」。そんな気がする。作り手は毎回生まれ変わるようなもんだから毎回死ぬようなもん。そのくらい壊さなきゃ再生もできないのかしらね。

自己犠牲だけで済めばいいけど、人と関りを持ってると身近な人たちにも被害が出る。それは良くないと思う。思うけど止められない。

本当は作品の中だけで、創造と破壊ができていれば、一番いいのかもしれないけど、私が未熟なのか、人間みんなそうなのか、なかなかそううまくいかないなあ。仕事の副作用が私生活に溢れ出ちゃうのって、誰でも悩むことだよね。

「言い訳だ」って言われるとすごくさみしい。部屋に閉じこもって出られなくなっちゃいそうになる。

自分が本当にどんな人間なのかさっぱり分かんなくなる時ってあるよね?所詮「自分」のイメージなんて、砂の上に何度刻んでもすぐ波に消される線みたいな気もするし、たまに海がどんどん上がってきて私の立っている小さな島もろとも飲み込まれちゃいそうな気がする時もある。

魚にも鳥にも人にもなれたらいいのになって思う。

一人の世界でしか見つけられない自分、他の人との関わりの中でしか見つけられない自分。

ちょっとこわいからあんまり考えないようにしてる。

なんか昨日ちょっと考えちゃった・・・移動中にポロロッカさんの前を通って。


( ´,_ゝ`)=3 ぅぶっ!!

というわけで「破壊」のお話でした。

※このメッセージはパソコン版 u3music に掲載されたものです。
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