「民主復活なるか 参院選2010」

民主復活なるか 参院選2010

2010年6月16日(水)

「財政再建」「成長戦略」に期待

【緊急アンケート結果】菅首相に何を期待するのか

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[この記事は6月5日公開『【緊急アンケート】新政権はどうあるべきか』でご協力いただいたアンケートの結果をまとめたものです]

日経ビジネス 2010年6月14日号10ページより

 菅直人首相に何を期待するか――。「日経ビジネスオンライン」の読者を対象に、緊急アンケートを実施した。その結果、経済政策では「財政再建」「成長戦略」といった課題への取り組みを求めていることが分かった。

 まず、菅首相率いる政権に期待できるかどうか。「期待できる」「どちらかと言えば期待できる」を合わせると56.8%となり、過半数が肯定的に見ている。昨年9月の鳩山由紀夫政権誕生時に新政権への期待度を聞いた際は58.7%だった。自民党から政権を奪取した頃に近いレベルまで戻ったようだ。

 次に、優先して取り組んでほしいと考えている政策を5つまで挙げてもらった。最も多かったのが「財政再建」。全回答者の約7割がこの選択肢を選んだ。国と地方を合わせた政府部門の借金がGDP(国内総生産)の2倍近くまで積み上がった日本の財政に、強い危機感を持っている人が多い。

 直前まで財務相を務めていた菅首相は、財政再建には積極的だと見られている。自由回答からも「鳩山さんと比べると信念があると感じる。バラマキをやめて、財政再建と未来の日本の国造りをしていただきたい」(40代、男性、近畿地区在住)といった声が聞かれた。

 「成長戦略」も半数近くの回答者が重視している。既に経済産業省が今後の産業政策の指針となる「産業構造ビジョン2010」をまとめた。これをベースに政府は「新成長戦略」を打ち出す予定だ。

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 膨らむ社会保障費、増える債務残高、高止まる失業率、台頭する新興国――。閉塞感漂う日本に一筋の光明を与えたのが、昨夏の政権交代だった。あれから10カ月。その間の政権運営に対する国民からの通信簿が、7月に迫る参院選である。

 菅直人首相と小沢一郎前幹事長の人間関係から政府の政策に対する精緻な分析までを記事として提供しつつ、参院選で投票する際の参考にしていただきたい。

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